竹本直一IT相は26日の閣議後会見で、自民党の「ハンコ議連」の会長を5月上旬に辞任したことを明らかにした。日本のハンコ文化が在宅勤務(テレワーク)を阻んでいる問題で政府が「脱ハンコ」に向けた議論を進めるなか、その担当相と議連会長との立場の整合性に疑問の声が上がっていた。

 竹本氏は会見で、「ハンコ議連の会長をやっているから、デジタル化に反対だろうという印象でものを語る人が世の中におられる」と説明。そうした状況を懸念した議員から、会長の交代を提案されたという。

 竹本氏は、「利害が相反するときはデジタル化を進めるというのが私の仕事」とする一方、「ハンコは日本の文化の一形態だから、邪魔だから消してしまえという考え方を持っておりません」とも強調。押印のためにやむなく出社する人が多い問題については、「ハンコがあるためにそんなことするんじゃ実に無駄だというか、障害になる。それはやっぱりやめなきゃいけない」と指摘した。

 竹本氏は議連設立時の2018年に会長に就任した。(小野太郎)