サッカーJFLの奈良クラブの浜田満社長は23日、奈良市内のホテルで記者会見を開き、昨年12月に発覚したホームゲーム入場者数の水増し問題を謝罪し、説明した。元代表取締役の矢部次郎氏と前代表取締役社長の中川政七氏がJFLからの指摘に対し、「虚偽の報告」をしていたことなどを明らかにした。

 浜田社長によると、J3昇格条件を満たすために、水増しは2015年に当時NPO法人奈良クラブ理事長の矢部氏の指示で始まり、集客に関わるスタッフ全体で常態化した。クラブ職員は、飲食ブースや物販の関係者などの人数を、ボランティアが集計した入場者数に意図的に合算。その数に矢部氏が適当な数を加えることが18年まで続いた。

 奈良クラブは18年10月に会社設立。中川氏が社長に就任し、クラブ内で水増しをやめる方針を示した。19年3月の開幕戦は入場者数を実数で発表したが、次のホームゲームの落ち込みが大きく、水増しを再開。中川氏はスタッフが水増しした数をさらに1・3倍にして報告していたという。

 JFLは水増しの疑いがあると通報を受け、昨年4月にクラブ側に問い合わせたが、中川氏は「特に問題はない」と回答。昨年12月、矢部氏と中川氏がJFLに赴いた際、当初は「関係のない人を間違えてカウントしていた」という趣旨の説明をしていたという。