(27日、中日6―1広島)

 開幕8戦目を前に、中日の与田監督が大きくかじを切った。開幕戦から2番で不調だった平田を4試合ぶりに先発させ、1番に据えた。

 平田はその意をくんだ。「1番は『積極的に行け』ということ。打てる球を積極的に行こうと」。一回、床田の甘い直球を逃さず、中堅へ開幕戦以来の安打となる二塁打。先制の本塁を踏み、二回は甘いカーブを左前へ。初打点も挙げた。

 裏を返せば、2番では消極的だった。力強いスイングは影を潜め、20打数1安打。与田監督は5試合目で先発を外した。が、連敗が4に伸びた前夜、昨季の開幕戦と同じ1番に戻すことを決めた。

 平田にとって、昨季69試合で先発した1番は打率3割超え。与田監督は「2番で結果を出せなかったので思い切って1番にしてみようと」。この日は柔軟に組み替えた打順がはまった。

 ただ、監督は8年連続のBクラスを阻止するため、オープン戦から「2番・平田」を試していたはずだった。昨季はチーム打率1位ながら得点は5位。昨季リーグ最多安打の大島の後に、長打力もある平田を置くのが今季の核だった。

 首脳陣は2番打者に犠打や小技だけでなく、積極的な打撃を期待していたが、打順が変わると、本来の持ち味を出せなくなる難しさもあった。開幕から1週間余り。攻撃的な2番というチャレンジはいったん、仕切り直すことになった。(木村健一)