労組日本プロ野球選手会(炭谷銀仁朗会長=巨人)は29日、今季の日本人選手の年俸調査結果を発表した。年俸総額は前年比4・5%増の約304億5千万円で過去最高となり、平均年俸も初めて4千万円を超えて4189万円となった。昨季は観客動員が史上最多の約2654万人を記録するなど「好景気」が年俸額に反映されたとみられる。ただ、今季は新型コロナウイルスの影響で各球団とも大幅な減収が見込まれ、オフの契約更改は厳しい内容となる可能性がある。

 調査は開幕日(6月19日)時点で、選手会所属の支配下選手727人の自己申告によるもの。消費税別で出来高払いは算入されておらず、調査には外国人選手と育成選手は含まれない。年俸1億円以上の選手は75人で、昨年より8人増えた。球団別の平均年俸ではソフトバンクが唯一、7千万円を超えて2年ぶりトップに返り咲いた。昨季トップの巨人は2位。3位の楽天と4位の広島は、ともに過去最高額となった。

 パ・リーグ球団は11・3%の伸びで、リーグ平均額は1980年の調査開始以来(80〜87年は推定年俸による調査)最高となる4326万円。一方、セ・リーグは1・9%減の4050万円。高額年俸選手の移籍や引退などの影響があったとみられる。最下位はロッテで、ソフトバンクと平均額で約2・3倍の「格差」があった。昨季1位の巨人と12位のオリックスの差2・6倍からはやや縮小された。

 プロ野球の統一契約書には、不測の事態などが発生した場合に年俸を減額する条項や記載がない。このため球団側は、今季の年俸カットなどを選手会に求めなかった。来季の年俸には今季の経営状況が反映される可能性が高いが、まだ労使間で議論はしていないという。選手会の森忠仁事務局長は「今年は球団の収益が落ちているのは分かる。収支を開示してもらった上で協議していかないと」と話している。(吉村良二)

       2020年 2019年

ソフトバンク 7,131 6,538

巨   人 ▲6,107 6,926

楽   天  5,100 4,288

広   島  4,236 3,887

西   武  3,972 3,237

阪   神 ▲3,863 4,381

日本ハム   3,798 3,304

DeNA  ▲3,592 3,657

ヤクルト   3,351 3,209

中   日  3,179 2,973

オリックス  3,038 2,654

ロ ッ テ ▲3,035 3,134

セ・リーグ ▲4,050 4,127

パ・リーグ  4,326 3,845

全 球 団  4,189 3,985

(単位は万円、▲は前年比マイ

ナス)