中国・九寨溝でM7地震 死者13人 被害拡大の懸念も

 中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝(きゅうさいこう)県で8日夜に起きたマグニチュード(M)7・0の強い地震で、同省政府は9日朝までに観光客を含む13人が死亡、175人がけがをしたと発表した。現地では余震が続いている。被災地は山間部で状況が不明な地区もあり、被害がさらに拡大する可能性がある。

 九寨溝は原生林の中に多くの湖沼が点在する景勝地。世界自然遺産に登録されており、日本人にも人気がある。夏の旅行シーズンと重なり、8日も4万人近い観光客が訪れていた。在重慶日本総領事館によると、日本人のツアーも複数現地に入っていたが、9日午前までに日本人がけがをしたとの情報はない。

 現地からの報道では、各地で土砂が崩落して道路が寸断され、落石で観光バスや車が大破する被害も出ている。周辺の重慶や陝西省、甘粛省などでも大きな揺れが観測された。四川省地震局によると、M3以上の余震が10回以上起きており、9日午前にもM4・8の地震が起きた。

 一部の集落は孤立状態にあり、観光客が取り残されているとの情報もある。習近平(シーチンピン)国家主席は「全力で救助活動にあたり、被害を最小限に抑えるように」との指示を出した。(重慶=益満雄一郎)

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