米朝の遺骨返還協議、北が欠席

米朝の遺骨返還協議、北朝鮮が欠席 非核化交渉に影響か

 北朝鮮は12日、朝鮮戦争で行方不明になった米兵の遺骨返還を巡る米国との実務協議を欠席した。米朝関係筋が明らかにした。北朝鮮は最近、非核化を巡る協議に消極的な姿勢を示している。北朝鮮の姿勢は米側の反発を招く可能性があり、非核化交渉にも影響を与える可能性がある。

 米国は11日、北朝鮮に対し、12日午前10時に朝鮮半島の軍事境界線をまたぐ板門店で「遺骨返還を巡る協議を開きたい」と申し入れた。国防総省関係者らが出席し、返還の具体的な手続きを協議する予定だった。

 だが、北朝鮮は出席するかどうか返答しなかった。北朝鮮当局者は結局、同日午後2時になっても板門店に現れず、米側も撤収したという。北朝鮮は欠席理由を明らかにしていない。

 北朝鮮外務省報道官は7日、ポンペオ米国務長官が6、7の両日に訪朝した際の米朝非核化協議について「米国は、一方的で強盗的な要求だけを持ち出した。実に遺憾極まりない」と批判する談話を発表した。遺骨返還協議への欠席も、米側の姿勢に対する不満の表れとみられる。

 米国は遺骨を収納する棺約200基を準備。トランプ米大統領は6月20日の演説で「今日、すでに200柱が送り返された」と語っていた。ポンペオ氏も訪朝後の8日に行った記者会見で、遺骨協議の開催で合意したと語っていた。

 米朝関係筋の一人は12日、「米側の不満は相当高まるのではないか」と語った。韓国外交省当局者によれば、北朝鮮は15日に板門店で北朝鮮軍と国連軍による将官級会談を開くよう求めたという。(ソウル=牧野愛博)


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