フランスのマクロン大統領は15日、日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)の日本での拘束状況について、安倍晋三首相に何度も懸念を伝えていたことを明らかにした。パリの大統領府で記者向けに開かれた新年のあいさつ後、記者団に語った。

 マクロン氏は「外国にいるフランス人が司法手続きで尊厳を持って扱われてほしいと思っている」と指摘。ゴーン前会長について「尋問や拘束条件は満足いくようなものとは思えない、と安倍首相に何度も表明した」と明かした。前会長の逃亡についてはコメントを避けた。

 マクロン氏はこれまで「日本の司法は独立している。フランスの大統領が司法問題に干渉することはない」などと語っていたが、フランスではゴーン前会長のレバノン逃亡を容認する声が根強く、仏世論に配慮した可能性がある。