イランのロハニ大統領は11日、テヘランで開かれた親米の王制を打倒したイスラム革命の41周年記念式典で「米国はイランに制裁で圧力をかけているが、我々は屈服しない」と演説した。反米姿勢を鮮明にすることで、176人が犠牲となったウクライナ機撃墜事件などで高まっている市民の不満の矛先をかえたい思いが透ける。

 ロハニ師は、「米国は中東を支配しようとしたが、イスラム革命でその野望はついえた」と強調。イランでは2015年の核合意から離脱した米国の制裁で経済が低迷しているが、「日用必需品など物資の不足は起きておらず、我々は抵抗し続ける」と訴えた。

 式典があったテヘラン西部のアザディ広場には数万人の市民が集結。1月に米軍によって殺害された精鋭部隊・革命防衛隊のソレイマニ司令官の遺影を掲げながら、「米国に死を」などのスローガンを叫んだ。会場には、トランプ米大統領に扮して首にロープを巻き付けた人の姿もあり、周りの参加者からは「トランプは死刑だ」などとの声も飛んでいた。参加者のアミール・ホセインさん(20)は、「革命記念日に多くの人が参加することで、イランの連帯を米国に示せる」と語った。