中国国家衛生健康委員会は13日、新型コロナウイルスの感染による中国本土の死者が前日の集計から254人増えて1367人に達したと発表した。感染者数は前日比1万5152人増の5万9804人。湖北省における感染者の判定基準を変更したため、死者や感染者の数字が大幅に増えた。同省は14日予定の企業活動の再開を21日に延期した。

 中国政府はウイルス検査で陽性反応が出た人を新型肺炎の患者としてきたが、13日から湖北省に限り臨床診断のみで判断した患者も加算した。診断を早めて早期治療につなげるためという。従来の基準では、中国本土の感染者の増加幅は前日比1820人。

 国営新華社通信は13日、感染対策を強めるため湖北省は14日に予定していた企業活動の再開を21日に延期したと伝えた。ホンダは17日以降、日産自動車は20日以降の現地工場の再開をめざしており影響しそうだ。

 一方、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は、12日の記者会見で「集団発生はまだ拡大する可能性がある」との見解を示した。中国政府は新規の感染者が減少傾向にあるとしているが、事態を楽観しないよう戒めた形だ。また、WHOの感染症専門家、スワミナサン氏は同日、新型肺炎の4種類のワクチンが開発されていると述べた。実用化されて普及するには12〜18カ月かかるとしている。(北京=冨名腰隆、ジュネーブ=疋田多揚)