新型コロナウイルスの再流行を受け、中国の北京中心部から南に約100キロの位置にある河北省の県が27日夜、住民の外出を制限する措置を新たに始めた。約40万人の住民が対象になるとみられる。最近の感染者は10人程度だが、感染の本格的な再拡大を防ぐために地元当局が強い措置をとった形だ。事実上のロックダウン状態になっている。

 外出制限を新たに始めたのは同省安新県で、各世帯が1日1回、生活必需品の買い物に出かける以外、外出を禁止すると発表した。県外からの車両の進入も禁止。外出規制を破った場合は「法に従って厳しく処分する」としている。

 中国では今月11日以降、北京市の「新発地卸売市場」の関係者に感染が拡大し、同市だけで300人を超える発症者が出ている。市は感染者が確認された市場近くの団地を封鎖。市内の全小中高校の登校も取りやめた。

 安新県の住民も2千人以上がこの市場で店を経営するなどしていたといい、11日以降に少なくとも10人が感染した。安新県は習近平(シーチンピン)国家主席が肝いりで建設を進める新都市「雄安新区」の一角をなす重要な地域でもあり、地元当局が抑え込みに躍起になっている形だ。(北京=高田正幸)