新型コロナウイルスの感染が2月下旬から急拡大したイタリアの北部ベルガモで「原因不明の肺炎」が昨年11月から広がり、1月までに110人が入院していた、と同国メディアが6月30日に報じた。原因不明の肺炎は例年発生しているが、昨年の入院者数は2018年を大幅に上回った。新型コロナによる肺炎かどうかは、検査が行われなかったため不明だ。

 報道によると、ベルガモの保健所の調べで、州幹部に提出した報告書に、原因不明の肺炎でベルガモ県内の公立病院に入院した患者数が昨年は前年比3割増だったことが分かった。

 新型コロナで家族を亡くしたベルガモの遺族が「州や政府に感染爆発を招いた刑事責任がある」と告発。これを受けて捜査を進めている地元検察も、原因不明の肺炎が広がっていたことを把握しており、検察は「新型コロナだった可能性がある」としている。

 新型コロナをめぐっては、イタリアの高等衛生研究所の調査で、昨年12月に同国北部ミラノとトリノで採取された下水から検出され、ウイルスが12月には存在していたことが分かっている。(ローマ=河原田慎一)