櫛池に生まれた新しい星、「上越清里星のふるさと館」がリニューアル

【2017年9月13日 アストロアーツ】

1920年、新潟県櫛池村(現在の上越市清里区)上中条の地に隕石が落下した。のちに「櫛池隕石」と名付けられることになる4.42kgの石質隕石である。日本に落下した、もしくは見つかった隕石の多くが国や県の博物館で保存管理されているのに対し、櫛池隕石は地元の強い意向もあって落下地点近くの「上越清里星のふるさと館」で実物が展示されている。

「くしりん」と櫛池隕石
(上)櫛池隕石のキャラクター「くしりん」は子供たちにも大人気(撮影:アストロアーツ)/(下)館に展示されている櫛池隕石。1920年9月16日夕方、水田に落下して1m近くの深い穴をあけたと伝えられる。落下地点は館から車で20分ほど下ったところで、櫛池隕石落下公園として整備されモニュメントも作られている(提供:上越清里星のふるさと館)

その地に、再び新しい星がやってきた。同館のプラネタリウムがこの夏リニューアルとなったのだ。1993年のオープンから24年、リニューアルを機に光学式からデジタル式投影機のみの運用となった。7月29日と30日には、新しく導入されたアストロアーツのデジタル式投影システム「ステラドーム・プロ」のお披露目イベントが開かれた。

上越清里星のふるさと館は新潟県上越市の南部、晴れていれば市街地の向こうに日本海を一望する標高約480mの地点に建っている。8.5mドームのプラネタリウムのほか、西村製作所製の口径65cm望遠鏡を収めた天文台や展示室、学習室、図書室を擁する天文施設だ。北陸自動車道上越ICから車で30分、北陸新幹線上越妙高駅からも車で20分かかり、バスも通っていない立地ではあるが、お披露目イベントの2日間には1,100名を超す人が訪れ賑わった。

当日は、宇宙旅行をテーマにしたスタッフ制作の特別番組を上映。来館者に短冊へ願いごとを書いてもらい、スキャンして取り込んだ短冊の絵を番組内で投影して好評を博した。ひとつひとつの短冊が星になって散っていくというデジタルならではの演出は、スタッフだけでなく観客たちにも新しくなったプラネタリウムを印象づけたことだろう。

投影中の様子
新たに導入されたステラドーム・プロのお披露目投影の様子。イベント2日目は朝から施設に入りきれないほどの混雑となった(撮影:アストロアーツ)

館長の鈴木恒夫さんは「ステラドームを活用すれば、アイディア次第でいろいろなことができます。学習投影では学校の先生に操作をマスターしてもらって、その学校、そのクラスのオリジナルな投影ができたら、子供たちの理解ももっと深まるのではと考えています。また、それぞれの学校で撮影した写真をもとにスカイライン(地平線)を作ったら、星の動きを学んだり星座を探したりするのもより楽しくなりそうですね。スタッフ一同、発想を豊かにして取り組んでいきたいです」と抱負を語る。

地元の人に大切に守られ語り継がれてきた櫛池隕石のように、プラネタリウムに舞い降りた新しい星も、長く愛される「ふるさとの星」として人々を宇宙へ誘なっていくことになる。

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