開幕戦3位もこれから。ホンダ山本雅史MS部長「メルセデスの速さは予想以上。まだフェラーリに勝っているとも思っていない」

開幕戦3位もこれから。ホンダ山本雅史MS部長「メルセデスの速さは予想以上。まだフェラーリに勝っているとも思っていない」

 2019年F1シーズンの開幕戦、オーストラリアGPで見事、3位表彰台を獲得したレッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペン。ホンダF1としても2015年のF1復帰以来5年目にして初めて、そして2008年のイギリスGP以来となる11年ぶり表彰台獲得となった。メルボルンのアルバートパーク・サーキットでホンダ勢4台の活躍を見守ったホンダのモータースポーツ部山本雅史部長(4/1からはF1マネージングディレクターに就任)の感慨もひとしおだった。

「いや、うれしいです。本当にうれしい。やっぱり表彰台に上ってポディウムの下から眺めるのはうれしいですよね。表彰台に上るのはレースではひとつのターゲット。もちろん真ん中が一番いいですけど復帰して5年目での獲得ですし、マックス(フェルスタッペン)が3位になってくれましたけど、4台、ドライバー4人とも次につながるいいレースができたと思います」

「それにマックスがトップチームのフェラーリを抜いてくれたり、(ルイス)ハミルトンに追いついていくとか、いろいろな形でファンのみなさんの応援にも応えられるようなレースをしてくれたのが、一番うれしいですね」

 レース後、満面の笑みでチームとドライバーを称える山本部長。3位を獲得したレッドブルだけでなく、10位でポイント獲得したダニール・クビアトのトロロッソのパフォーマンスにも手応えを感じたようだ。

「クビアトもさすがに上手い。ちょっと前を抜き損ねちゃったけどポイントを獲得してくれた。レース後に本人とも話をしたけど、『クルマのポテンシャルはすごくいい』と言ってくれた。ルーキーの(アレックス)アルボンもスタートで順位を上げてくれた。そういう意味では4台とも、非常に良いレースだったと思います」

 決勝日は日本から本田技研工業の八郷隆弘社長がサーキットに訪れ、チームとホンダスタッフを激励した。

「八郷社長からは、レースを最後まで見たあとに『開幕戦、いいスタートを切れてよかったね』と。社長はレース後にレッドブルのチームにも寄って、クリスチャン(ホーナー代表)、(ヘルムート)マルコ博士と『次はまたトップを狙って頑張ってください』とも話をしていましたので、非常にいい雰囲気でしたね」と山本部長

 それでも、まだ3位。そして、メルセデス、フェラーリのライバル勢はこれから開発を進め、パフォーマンスを上げてくることは間違いない。

 山本部長も今回の成績はあくまで今回限りのものと見ている。特にアルバートパーク・サーキットは市街地で凹凸が多くバンピーな路面。ブレーキングが難しくドライバーの得手不得手も影響しやすく、予選日を見てもわかるように路面コンディションの変化が激しく変化するため、セットアップの合わせ込みも難しい。

■ホンダ山本雅史MS部長が感じた今年のF1の勢力関係、レッドブルの現在地

「ここのサーキットは特殊なので、今回3位でフェラーリの前に出たからと言って、今のレッドブル・ホンダのパフォーマンスがフェラーリに勝っているかと言えば、僕は正直、そうは思っていません。やはり前半の5戦〜6戦の予選と決勝、特に大事なのがレースラップですよね、それをこれからもしっかり見ていきたいなと思います」

 開幕戦で3位獲得、今シーズン残り20戦で優勝という結果も射程に入ってきた。

「そうは言いましても(苦笑)、メルセデスは速すぎましたよね。自分たちもメルセデスの速さは予想していましたけれども、その予想より、もうちょっと速かった。ハミルトンは想定内でしたけど、特に(バルテリ)ボッタスが速かった。メルセデスのクルマが速いのはわかりますが、それならハミルトンはもっと、となりますよね」

 トロロッソのライバル、中団争いも僅差の状況が開幕戦で見えた。

「トップチームだけでなく、中団も今年はすごく拮抗してきていますよね。本当にワンミス、そしてセットアップを少し外しただけでも予選では数台後ろに落ちてしまう。そういう展開に今後もなっていくでしょうね。難しい状況ですね。だからやはり、第2戦バーレーン、その後の上海、アゼルバイジャンを経て、(第5戦スペイン)バルセロナに戻るまでは中団の勢力図も分からないと思います」

 今回11位に終わってしまったピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)にも当然、まだまだ期待は高い。

「ガスリーは今回、予選でつまづき、そこから復活できてないところもありましたけど、次のバーレーンは昨年4位になった得意なサーキットですから、気持ちを入れ替えて戦ってくれると思います」

 来月4月からは、山本部長はF1専任となり、F1マネージングディレクターとしてF1全戦に帯同して、チームやFIAとの交渉事を率いることになる。改めて、F1マネージンングディレクターとしてのこれからの抱負を聞いた。

「今年は2チーム体制にしたことも、ある意味、ホンダとしては覚悟の現れですので、いろいろなことを準備しなければいけない。今年は覚悟をして研究所もやってくれていますし、そういった意味では本当に開幕戦でいいスタートを切ることができたと思います。これからもホンダとして背水の陣で一戦一戦、積み上げて戦っていく。もう、それだけです」

 開幕戦の3位で、まずは表彰台の目標を達成した。次の目標は当然、表彰台の真ん中。そのためにも今後のフェラーリ、そしてメルセデスとの戦いに向けてホンダ陣営に余念はなさそうだ。


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