レッドブル・ホンダF1後半戦予想:シーズン3勝以上は確実。鈴鹿では新パワーユニットでメルセデスに挑戦へ

レッドブル・ホンダF1後半戦予想:シーズン3勝以上は確実。鈴鹿では新パワーユニットでメルセデスに挑戦へ

 レッドブル・ホンダは提携初シーズンの前半戦ですでに2勝を挙げた。サマーブレイク後の残り9戦ではどこで最大のチャンスが訪れるのか、F1ジャーナリストのルイス・バスコンセロスが予想した。

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 レッドブル・ホンダは今後、ほとんどのサーキットで優勝争いに加わっていくものと考えられる。直接対決でメルセデスに勝ち、フェラーリにプレッシャーを与える力を持っているからだ。マックス・フェルスタッペンは2019年シーズン前半戦で2勝を挙げたが、スクーデリアは今年まだ1勝もしていない。

 フェラーリは本当ならすでに勝っていたはずだった。バーレーンとアゼルバイジャンではシャルル・ルクレールが勝てたというのに、サキールではパワーユニットのトラブルが起き、バクーでは予選でのドライバーのミスと重大な戦略上のミスが重なった。セバスチャン・ベッテルはモントリオールでトップでフィニッシュしたが、物議を醸したタイムペナルティによってルイス・ハミルトンの後ろに降格された。オーストリアではルクレールがレースの大半をリードしながら、終盤、フェルスタッペンに首位を譲り渡した。

 つまり、ミスなく確実に戦っていれば、フェラーリは12戦のうち4戦を制していたかもしれないのに、実際にはそのチャンスを一度もものにできなかったわけだ。

 一方、レッドブル・ホンダは12戦のうち3回、優勝するチャンスが訪れ、そのうち2回、チャンスをつかみ取った。ホッケンハイムでの勝利は、フェルスタッペンの素晴らしい走りとレッドブルの完璧な戦略によって実現した。この日、ハミルトンは他の11戦でのミスの数を上回るほど多くのミスを犯した。しかも、チームがバリテリ・ボッタスのタイヤ交換の準備をしていた時に、ハミルトンはウォールにヒットして突然ピットインし、ボッタスのレースをもめちゃくちゃにした。

 ドイツではハミルトンのミスに助けられた部分があったが、オーストリアでの勝利に関しては、助けになる外的要因があったわけではない。決勝において、フェルスタッペンのマシンが純粋に速さを発揮したのだ。もちろん、メルセデスが気温の高さに苦しんだことがレッドブル・ホンダに有利に働いたのは間違いないが、それもゲームの一部だ。他とは異なる戦略によってフリーエアのなかで長時間走ったことで、タイヤを最後まで持たせることができたことも奏功した。オーストリアのレースデーではレッドブル・ホンダのマシンが最も速く、メルセデスとフェラーリより優れたパフォーマンスを発揮した。だからこそ彼らは勝利を引き寄せることができたのだ。

■シンガポールはメルセデスとレッドブル・ホンダの一騎打ちに?

 5カ月の間に12戦と4回のテストをこなした後のサマーブレイクに、また飛行機に乗ってどこかに行こうという気になるF1関係者はめったにいないだろう。私も自宅でくつろぎながら、迫りくるシーズン後半に思いを馳せ、残り9戦の予想をするとしよう。

 ここまでの2勝で、フェルスタッペンへの期待はさらに高まっており、後半戦でさらなる勝利を獲得することは間違いないと思われる。彼はランキング3位の座を固めつつ、ボッタスがシーズン序盤6戦やハンガリー予選のような好調さを取り戻せなかった場合には、2位にも目を向けることができるはずだ。

 レッドブルRB15・ホンダが大部分のサーキットで最速というわけにはいかないだろう。たとえばモンツァはフェラーリがついに優勝をつかみ美酒を味わう最大のチャンスになると思われる。しかしスパ・フランコルシャンでは三つ巴の戦いが見られるのではないかと予想する。フェラーリはセクター1と3で速く、メルセデスとレッドブル・ホンダは曲がりくねったセクター2でタイムをゲインするだろう。

 シンガポールは、理論的にみれば、メルセデスとレッドブル・ホンダの一騎打ちになるはずだ。W10は気温が高いコンディションではパワーユニットの冷却に苦労するため、暑い週末になればレッドブル・ホンダにとって有利になる。フェラーリはマリーナベイではハンガロリンクと同じぐらい苦しむだろう。ここでもハミルトン対フェルスタッペンの戦いになるのではないだろうか。

■ホンダのスペック4パワーユニット投入はいつか

 ソチでの結果を予想するのは難しい。レッドブル・ホンダの2台はロシアGPで新しいエンジンを投入しつつ、それを使用せずにペナルティを受けるものと私は予想している。なぜならホンダは鈴鹿でスペック4エンジンを走らせるものと思われるからだ。その場合、ひとつ前のレースで新エンジンを投入してグリッド降格ペナルティを消化し、ホームレースでのチャンスを生かそうとするだろう。

 ホンダはメルセデスやフェラーリと同レベルに並ぶことを目指してパワーユニットのアップグレードを行う。どれだけ進歩したのかは、鈴鹿のスプーンから最終シケインにおいて(130Rは今のF1マシンにとっては楽に全開で通過できる場所だ)確認することができるだろう。一方、RB15がメルセデスW10より優れたシャシーかどうかは、S字で判断できるはずだ。

 メキシコとブラジル、特に天候が大きく影響するインテルラゴスでは、フェルスタッペンがメルセデスに挑めるチャンスが十分ある。低速サーキットのアブダビではシルバーアローを倒すのは難しいと思われる。

 理論上、レッドブルの3勝目のチャンスが最も大きいのはシンガポールだ。しかしRB15とホンダの進歩を考えると、他のどこでチャンスが訪れてもおかしくない。王者メルセデスが、2014年からのハイブリッド時代で見せてきた優位を保つためには、さらなる努力が必要になるだろう。


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