WRC:トヨタ、ラリー・トルコで表彰台を争えず。「適切な準備ができていなかった」

WRC:トヨタ、ラリー・トルコで表彰台を争えず。「適切な準備ができていなかった」

 9月15日に行われた2019年WRC世界ラリー選手権第11戦トルコの競技最終日。3台のトヨタ・ヤリスWRCで挑むTOYOTA GAZOO Racing WRTは、ヤリ-マティ・ラトバラが総合6位、クリス・ミークが総合7位で完走した。前日のマシントラブルから復活したオット・タナクは最終SSで最速タイムを刻み、ドライバーズランキングで貴重な5ポイントを手にしている。

 競技3日目にECUトラブルでデイリタイアしたタナクは、チームの作業によりトラブルから復活。ステージ上位5名にボーナスポイントが与えられる最終SS17のパワーステージで最大得点を狙う作戦に出た。

 そのタナクはマシン重量を極限まで軽くするべく、スペアタイヤを用意しない作戦に出る。最上位クラスを戦うドライバーのなかではもっとも出走順が早かったこともあり、SS15〜16ではタイヤとマシンを守るべく、極端にペースを落として走行した。

 この作戦が功を奏し、SS17ではライバルを2.6秒引き離すトップタイムを記録。ドライバーズランキングでのポイントを210ポイントとし、17ポイントリードで残り3ラウンドへ臨む。

 総合6〜7番手で競技最終日に臨んだラトバラとミークは、マニュファクチャラーズランキングで貴重なポイントを持ち帰ることを優先し、リスクを避けた走りに徹した。

 その結果、トヨタはマニュファクチャラーズランキング首位のヒュンダイと19ポイント差としている。

 チーム代表のトミ・マキネンは「オット(タナク)はパワーステージを制し、ドライバーズ選手権にとって貴重な5ポイントを獲得、ヤリ-マティ(ラトバラ)とクリス(ミーク)は何もトラブルなく完走を果たした」と大会を総括する。

「昨日は我々にとって厳しい1日だったが、それはきっと難しいコンディションのこのラリーに向けて、適切な準備ができていなかったのだと思う」

「残る3戦はいずれも我々のスピードを発揮できるラリーだから、シーズンの最後に向けて力強く戦えると確信しているよ」

 パワーステージで最大のボーナスポイントを手にしたタナクは「自分たちに失うものは何もなかったから、全力でパワーステージに臨み、ポイントを獲得できたことをうれしく思う。シーズンは残り3戦だから、ベストを尽くし限界まで攻め続けるしかないよ」と意気込みを語った。

 総合6位に入ったらラトバラは「今年は、去年よりもいいパフォーマンスを発揮できるのではないかと期待してラリーに臨んだが、他のチームも進化していた」とコメント。ミークも「シーズン最後の3戦では、きっと強さを取り戻せるはず」と反撃を誓っている。

 全14戦で争われている2019年のWRC。次戦の第12戦は10月3〜6日にイギリス・ウェールズを舞台に行われるラリーGBだ。

 ウェールズの森林地帯や丘陵地帯のグラベル(未舗装路)を舞台に争われる1戦だが、この時期は天候が不安定で、降雨で路面がぬかるむことや早朝には霧が出ることもあるなど、トリッキーな1戦となる。


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