マツダモータースポーツの新しいディレクターに就任したネルソン・コスグローブは、カスタマチーム向け『マツダRT24ーP』の割り当てに関して予定時期は決まっていないと述べた。

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の最高峰DPiクラスに参戦しているマツダモータースポーツは、2019年まで北米でのモータースポーツプロジェクトを統括していたジョン・ドゥーナン(現IMSA代表)の指揮の下、カスタマカープログラムに対してオープンな姿勢をみせていた。しかし、同社のカスタマープログラムは現在まで正式決定に至っていない。

 Sportscar365は先月、ダイソン・レーシングがマツダRT24ーPを使用してDPiプログラムの開始に取り組んでおり、WEC世界耐久選手権のジネッタチームこと、チームLNTでチームメイトであるクリス・ダイソンとガイ・スミスのふたりが北米シリーズのトップカテゴリーに復帰する計画があることを明らかにした。

 それはスピリット・オブ・デイトナを買収するかたちで実行されるとされ、ダイソン・レーシングのバナーの下、2020年シーズン半ばにデビューすると考えられている。

 昨年11月に現職に就いたコスグローブは、デイトナ24時間レースの事前テスト“ロア・ビフォア・ロレックス”が行われていた今月初め、Sportscar365に対して「潜在的なカスタマーとはまだ話をしていないが、可能性は開かれている」と述べた。

「もし我々が何かをするとしたら……計画の見通しから察するに、もっとも早い時期に向けて決定を下すのは少し難しいだろう」とコスグローブ。

「彼らと話をしたことがないため、彼らが本当に耐久レースを目指しているのか、何をしたいのかが分からないんだ」

「私たちは今後数週間の内に対処しなければならないことになるだろう。我々ははそれに対してオープンな姿勢を示していると自負している」

 また、コスグローブはマツダUSAの毛籠勝弘CEOによると、マツダの当初の計画はカスタマーチームにクルマを提供するのではなく完全なファクトリープログラムを運営、実行するものだったと述べた。

 しかし、その哲学は2019年シーズンにIMSA最高峰カテゴリーにおいてレース勝者となった後に変更されたと理解されている。

 一方コスグローブは現在、マルチマチック社で製造中の追加シャシーの存在を認めつつもそれがワークスチームが使用するマツダRT24ーPの代替車なのか、それともカスタマーに提供されるのかについては言及を避けた。

「今まさに組み立てられているクルマがいくつかある」

「新しいシャシーを購入し、それらをオンラインにしている。だが、今のところそれらをどのように展開するかの計画はないんだ」

「これらは(デイトナ24時間)に投入されるクルマで、理論的に何も問題がなければセブリングでも同じクルマが使われるだろう」

 最後に彼は、カスタマーチームから高い関心を得られているDPiクラスは、一部のメーカーが顧客第一のアプローチを採っているおかげで“健康”な状態が続いていると語った。

「キャデラックのDPiプログラムが長年にわたって非常に強力なのは知ってのとおりだ。そして、それは主にカスタマープログラムによって成し遂げられている」

「我々とは物事の見方が異なっており、私たちはそれについて少し時間を費やす必要がある」