中国を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大しているなか、FIAとF1は、F1中国GPのプロモーターから4月19日開催のグランプリ延期の要請を受け、これを受け入れたことを明らかにした。

 12日の段階で中国国内では4万4600人が感染、1100人を上回る人々が命を落としている。1月30日にWHO世界保健機関は、新型コロナウイルスの感染拡大が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」であると宣言、2月初めにはフォーミュラEが、3月21日の中国・三亜でのレースを行わないことを決め、状況を注視しつつ別の日程での開催の可能性を探っていくことを明らかにした。その後、上海のスポーツ連盟が新型コロナウイルスの流行が終息するまで、同市でのスポーツイベントすべてを中止するべきであるとの主張を表明した。

 F1およびFIAは中国GP開催について状況を注視していくと述べていたが、12日、延期決定の声明を発表した。

「新型コロナウイルスの継続的拡散を考慮し、中国自動車・モーターサイクル・スポーツ連盟(CAMF)および上海スポーツ連盟と協議を続けた結果、中国GPのプロモーター『Juss Sports Group』は、2020年FIA F1中国GPの延期を正式に要請した」とFIAの声明には記されている。

「FIAは、F1と共同で、プロモーターからの公式要請を受け入れることを決断、4月19日に予定されていた2020年FIA F1中国GPの延期を決めた」

「健康への懸念が続いており、世界保健機関がコロナウイルスは国際的に懸念される健康上の緊急事態であると宣言している。FIAとF1は、最大の関心事である、渡航するスタッフ、選手権参加者、ファンの健康および安全を確保するための措置を講じる」

「FIAとF1は、チーム、レースプロモーター、CAMF、地元当局と緊密に連携し、今後も状況を監視していく。状況が改善した場合に、中国GPを今年のうちに代替日程において実行する可能性について、すべての関係者が適切な時間をかけて検討する」

「中国GPは長くF1カレンダーにおいて重要な位置を占め、多くの情熱的なファンを集めてきた。FIAとF1のコミュニティは、できる限り早く中国でレースをすることを期待しており、困難な時期にある中国の人々にとって状況がよくなることを心から願う」

「FIAは、他のモータースポーツイベントに関連し、コロナウイルスに関する世界的な状況を今後も注視していく」