ルノーは、エンストンとビリー-シャティヨンにあるF1の業務拠点を、今週末から3週間閉鎖することを決めた。一部のスタッフはすでに在宅勤務を開始している。

 シャシー製造部門がイギリス、エンジンファクトリーがフランスという2拠点管理体制をとるルノーは、新型コロナウイルス感染拡大の防止に向けた、2つの異なった国家施策の適用を受けていることになる。

 しかしルノーは両拠点において、同じ予防措置を進めている。

「ルノー・スポール・レーシングは現状の緊急性を鑑みて、適切な各種決定を行った。長い閉鎖の後で状況がコントロールされるようになった暁には、激しいシーズンが始まることを期待している」と、ルノーは19日に発表した声明で述べた。

「我々の決定は、フランス、イギリス両政府の勧告のみならず、ルノーグループおよびF1当局の方針とも一致するものでなければならない」

「最初の決定は、パドックのスタッフにウイルス陽性反応者が出たマクラーレンF1のオーストラリアGP参戦取り止めという決断を支持する、というものだった。その後、急ぎメルボルンにいた我々のスタッフを帰還させることとした」

「帰還したスタッフに対しては、14日間はエンストンとビリー-シャティヨンの拠点に向かわないことを求めた」

「ビリー-シャティヨンでは、可能なスタッフ全員について、在宅勤務が行われている」

「フランス政府が月曜日の夜に施行した措置を受けて、ルノー・スポール・レーシングの役員会も、3月20日(金)の夜から4月5日(日)までビリー-シャティヨンを閉鎖すると決めた」

 F1のシーズン開幕が延期されたことで、サマーブレイクが春に前倒しにされ、4月末までの間に各チームは3週間にわたりファクトリーを閉鎖して作業をストップすることが求められている。

 ルノーにおいては、現在、スタッフ間で専門的な内容に関する連絡を取り合うことを禁じる厳格なルールが設定されている。

 声明の中でルノーは、「在宅勤務はエンストンでも着実に進められており、3月23日以降は全員に義務づけられる」とも述べている。

「エンストンとビリー-シャティヨンで行ったこれらの初期対応については、状況の変化に応じて見直しを図っていく予定だ」

「今後はF1、FIA、各チームと綿密に協議を進め、異例の事態に対してこのスポーツが取り得る対策を決定し、実行していく」

「今後さまざまな課題に直面しても、公衆衛生上の危機においてその影響を減らすためには、責任と連帯が優先される」