元F1ドライバーで『Sky Sports』のコメンテーターを務めるマーティン・ブランドルは、2020年にはいくつかのレースが中止になることは避けられないが、それでも素晴らしい内容のシーズンになる可能性があると信じている。

 新型コロナウイルス感染拡大によって、2020年F1シーズンは現時点で公式に7戦が中止もしくは延期となっており、完全に中断されてしまっている。今のところは不確実ながらも6月のバクーでの開幕が予想されているが、それが期待されているという表現の方が正しいだろう。

 予定よりレース数が少なくなっても、最終的にはふさわしいチャンピオンが誕生する、内容の濃いシーズンになることが期待できると、ブランドルは述べている。

「これは個人的な意見だが、私から見ると、この世界の人々にとって4月と5月は帳消しになってしまうようだ」とブランドルは『Sky Sports News』で語った。

「念のため言っておくと、チャンピオンシップには少なくとも8レースが必要だ。今年であれば最大22レースの予定だったが、これは明らかに不可能だ」

「もし我々が団結して迅速に動くことができれば、1週間のオフを挟みながら3週や4週連続でレースを行うことで、16もしくは17レースは容易に開催できると思う」

 ブランドルは、レースの週末のスケジュールに関して大幅な調整が必要だと考えている。しかし彼は、無観客レースになるという暗い見通しについては一蹴している。

「彼らは週末を3日間ではなく2日間に短縮するだろう」と60歳のブランドルは付け加えた。

「シルバーストンのような偉大なサーキットを無観客で走るなどということはできない。率直に言って彼らは破産してしまうだろう。だから我々は、観客が来てきちんとレースができるまで待つしかない」

「しかし私はいまも、2020年が例外的なF1シーズンにならないで済む可能性があると思っている。スターリング・モスや(ファン・マヌエル・)ファンジオの時代を思い出してみてほしい。あの頃はチャンピオンシップは7レースか8レースしかなかったのだ」

「ミハエル・シューマッハーや(アイルトン・)セナと共に戦った私の時代は、15レースから16レースしかなかった。それでも、今よりレースが少ないことで、彼らのような偉大なチャンピオンたちがいたあの時代の感動が薄れるなんてことは誰も思いはしない」