アルファタウリF1チーム代表のフランツ・トストは、当局の指示どおりにファクトリーを完全に閉鎖するが、チームメンバーの士気を維持するために全力を尽くすと話している。

 イタリアではコロナウイルス感染者は3月25日の段階で70000人を超え、死者数は7500人を上回った。同国は現在ヨーロッパのなかで最もコロナウイルスの感染が拡大した国となっている。

 パンデミックを食い止めるため、大規模な影響を受けたロンバルディア地方は市民への行動制限を強化しており、月曜には不可欠なもの以外の事業の停止が命じられた。

 シーズン開幕を見合わせているF1は、夏休みを春に早めることを決め、各チームに3月から4月にかけて3週間ファクトリーを閉鎖するよう義務付けた。しかしアルファタウリのファクトリーがあるファエンツァでは、すべての活動が無期限に休止されている状況だ。

「月曜からイタリアでは、生命に関わらないすべての事業が停止された」とトストは『F1-Insider』に語った。

「我々のファクトリーも当然そのうちのひとつだ。本当は新しいパーツを作りたかったが、それももう叶わない。そのため我々はどのように進めていくか、話し合いを行わなければならなかった」

「誰もシーズンがいつ始まるかについて明言することはできないが、早くて7月だろう」

 64歳のトストは、ドライバーたちをしっかり管理し、同時に「会社を継続して前進させ、従業員たちを鼓舞し、冷静さを保つよう呼びかけていく」と語っている。

「彼らを順番に呼び出している。月曜は(ダニール・)クビアト、(ピエール・)ガスリーは火曜日という具合にだ」とトストは語った。

「彼らに調子はどうか、何をしているかと尋ねる。できる限り彼らのモチベーションを高めるよう心がけている」

「しかしながら彼らにいつ通常の生活が戻ってくるか伝えることはできない。ただその時がいつかは訪れるので、その日のために準備しておくしかない」

 ロンバルディア州の感染拡大についてトストは「ウイルスはその進路をまるで見えない敵のように進んでいた。そして気付いたときにはもう遅かった」と語っている。

「誰もこのことに備えていなかった。今や病院は完全に混乱し、非常に厳しい指示が出され、緊急計画が行われている。早くウイルスを制圧しなければならない」