インディカーとインディアナポリス・モータースピードウェイは、5月24日に決勝レースを行う予定だった第104回インディアナポリス500マイルレース(インディ500)を8月23日に開催することを発表した。

 世界三大レースのひとつで、NTTインディカー・シリーズに組み込まれる伝統のレース「インディ500」。かつてインディ500は約1カ月に渡り開催されており“マンス・オブ・メイ”と呼ばれていた。近年は走行スケジュールが短くなり、5日間のフリー走行を連日行い、その週末に33台のグリッドを決定する予選を実施。そして戦没将兵追悼記念日(5月最終月曜)の前日に決勝レースを実施してきた。

 40万人近くの観客が訪れるインディ500。2020年は5月24日に第104回目となるレースが予定されていたが、世界中で蔓延している新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で3月15日に予定されていたセント・ピーターズバーグの開幕戦を含む4月末までの4戦の中止をインディカーは決定した。

 5月9日にインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースを使用して行われるGMRグランプリからの開催を目指していたインディカーだったが、GMRグランプリとインディ500の5月開催を断念。新たなスケジュールを発表した。

 GMRグランプリは7月4日、アメリカの独立記念日にリスケジュール。そしてインディ500は8月23日に決勝レースを行うことになった。

 今シーズンからインディカーとインディアナポリス・モータースピードウェイの経営権を手にしているロジャー・ペンスキーは、「ファンと同じく、インディアナポリス・モータースピードウェイの“マンス・オブ・メイ”はいつも私のお気に入りの時間だった。インディ500のスケジュールを変更しなかればならなかったことに失望している」

「しかし、参加者や観客の健康の安全は我々の最優先事項であり、イベントを延期することが、我々が直面していることに責任ある決定だと信じている。今後、数カ月間、観客のエクスペリエンスを向上させる方法に引き続き注力していく」とコメント。

 またインディカーのCEOを務めるマーク・マイルズは、「メモリデイウイークエンドは、インディ500のファンに、我々の国の自由のために戦い、犠牲になった男女を称える機会を提供してきた」

「今年の8月には、COVID-19との戦いでの最前線で活躍する医師。看護師、ファースト・レスポンダー、国家警備隊のメンバーの貢献と勇気を称える機会でもある。この状況を乗り越えてくれるファンの忍耐に感謝しているし、新しいスケジュールでの放送を支えてくれるNBCに感謝している」と語った。

 走行スケジュールは、8月12、13日とプラクティス走行時間が設けられ、14日はファストフライデイと呼ばれる予選前最後のプラクティス走行日。そして15、16日に33台のグリッドを決定する予選が行われる。

 決勝レースに参戦する33台が決定した翌週は8月21日にカーブデイと呼ばれる最後のプラクティス走行を行い、23日に決勝レースがスタートする。

 また8月16日に予定されていたミド・オハイオ戦は8月9日に、8月22日に予定されていたゲートウェイ戦は8月30日にリスケジュールされている。

 インディアナポリス・モータースピードウェイでの2レースが延期になったことで、3月27日現時点でのインディカー・シリーズ開幕は5月30、31日にダブルヘッダーで行われるデトロイトグランプリとなる予定だ。