5月3日、DTMドイツ・ツーリングカー選手権がファン向けに開催したバーチャルレース『DTM・Eスポーツ・クラシックチャレンジ』第1戦がベルギーのゾルダーを舞台に争われ、レース1はEレーサーのブロディ・スティーン(フォード・マスタング)が、レース2は現役DTMドライバーのニコ・ミューラーが制した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でレースが行えないDTMが、シミュレーターソフトの『RaceRoom』を使ってスタートさせたバーチャルレースがこの『DTM・Eスポーツ・クラシックチャレンジ』。第1戦はDTMドライバーをはじめ、ロバート・ウィケンスやゲイリー・パフェットといった元DTMドライバー、今回使用されるRaceRoomから参加するドライバー、2019年のスーパーGT×DTM特別交流戦のウイナーであるニック・キャシディなどが参加した。

 第1戦の舞台はゾルダー。このシリーズでユニークなのは、ラウンドごとに使用マシンの“年代”が変わることで、今回は1992年のDTMマシンが使用され、アウディV8クワトロ・エボやBMW M3、メルセデス190E 2.5-16、フォード・マスタング、オペル・オメガなどが使用された。

 15分のレース1はロビン・フラインス(アウディ)がポールポジションを獲得し、二度のDTMチャンピオンであるレネ・ラスト(アウディ)が2番手。序盤からこのふたりと、シミュレータードライバーのブロディ・スティーンのマスタングらが激しい戦いを展開していく。往年のDTMらしくロールも大きく、縁石を激しくまたぎインリフトも多発。当時の雰囲気がしっかりと再現された。

 そんななか上位はスティーンのフォードとアウディ勢が占めていくが、これにBMWを駆るルーカス・アウアー、そしてキャシディが続いた。ただ、キャシディは残り8分でスピンを喫し、順位を落としている。

 中盤、スティーンがアウディ勢とのバトルから抜けだしリードを広げトップチェッカー。アウディのプロドライバーたちによる争いはフラインスが制し2位に。ラスト、ファン・デル・リンデというトップ4となった。

 続くレース2のポールポジションを奪ったのは、アウディのケルビン・ファン・デル・リンデ。スタートからファン・デル・リンデ、そしてラスト、ニコ・ミューラー、レーシングスーツを着込み参戦したマイク・ロッケンフェラー、フラインスとアウディ勢が続く。これにBMWを駆るアウアーが続いた。

 レース2でも激しいレースが展開されていくが、ファン・デル・リンデ、ミューラー、ラストのトップ争いが激化。そんななか、残り4分というところでラストはコースオフ。これでミューラーとファン・デル・リンデの争いに変化した。

 しかし残り3分というところで、ファン・デル・リンデはコースアウトから姿勢を乱し、ミューラー、フラインス、そしてロッケンフェラーというトップ3に。ただファイナルラップ、ロッケンフェラーは競り合いのなかで姿勢を乱し、ミューラー、フラインス、ファン・デル・リンデというトップ3でチェッカーを受けた。

 レネ・ラストは4位でチェッカーを受け、5位にはBMW勢最上位のアウアーが入っている。第2戦は5月10日に行われる予定で、2013年のDTMマシンが使用される。