バクーでのF1アゼルバイジャンGP主催者は、同グランプリを10月半ばまでに開催することができなければ、今年は中止にせざるを得ないと語った。

 新型コロナウイルス蔓延の影響によって、2020年序盤10戦の延期あるいは中止が決まっている。もともと6月5日から7日に予定されていたアゼルバイジャンGPも、無期延期となったグランプリのひとつだ。

 F1の首脳陣らは、7月上旬に今季初戦としてオーストリアでのダブルヘッダーを行い、その後、ロックダウンによる制限が解除となっていた場合にはイギリスGPを開催することを望んでいる。

 しかし、これ以降の予定は未だに宙に浮いた状態にある。延期扱いとなっているグランプリが夏に開催されることが期待されているが、まだ新日程は決定していない。

 バクー・シティ・サーキットのエグゼクティブディレクターであるアリフ・ラヒモフは「アゼルバイジャン政府やF1、出資者らと密に連絡を取り合っている」とコメントした。

「我々は2020年内にレースを開催することを強く望んでいる。しかしCOVID-19に関わる状況が明確になり、我々が記憶しているパンデミック以前の世界に近い状態に戻るまでは、今年のうちに必ずレースを開催すると確約することはできない」と、ラヒモフは『MotorsportWeek.com』に語った。

 さらに、気候の関係で今年遅い時期にバクーでレースを開催することは望まないと、ラヒモフは述べている。

「我々はファンのことを考え、彼らに価値のある体験をしてもらうことを大事にしている。レースの週末には彼らにバクーの素晴らしい気候を味わってもらいたい。そのため、レースが10月中旬よりも後にならないということで、F1と合意している」とラヒモフは説明した。

「市街地でのレースなので、難しい要素がある。それを考慮すれば、学校の夏休みが終わり、授業が再開する9月15日よりも前に開催できれば理想的だ」

 ラヒモフは、9月から10月中旬開催であればレースに向けての準備は可能であると明言した。

「通常我々は、レースの週末の13週から14週前に工事を始める予定を組む。だが今はこのような状況なので、11週から12週に減らすことに努める。より集中的な工期になるだろう」

「9月初旬・中旬から10月中旬にレースを開催することになるのであれば、夏の間にほとんどの工事を完了すればいいので、目標を達成することが可能であると考えられる」

 しかしながらラヒモフは、バクー市街地コースでの連戦による複数回開催の可能性については、混乱を招くとして除外している。

「今年レースが開催される場合、フォーマットに変更を加えることは決してない。この件についてはF1とは一切協議していない」

「また、数週間にわたってバクーでレースを行うことは不可能だと考えている。市の中心部での開催であるため、住民に多大な不便をかけることになるからだ」とラヒモフは締めくくった。