フォーミュラワン・グループの2020年第1四半期決算が発表され、新型コロナウイルスの世界的流行によるシーズンの開幕延期が原因で、事前の予測どおり大幅な減収が明らかになった。

 リバティ・メディアは5月6日(木)、F1の1〜3月期決算を発表した。それによると、2019年同時期のF1の収益は2億4600万ドル(約261億5200万円)だったが、2020年はわずか3900万ドル(約41億4600万円)と84%の急減となった。

 F1の2020年シーズンについては、これまでに10戦の中止ないし延期が決まっており、今も開幕できていない。これが開催費、放映権契約費、協賛費といった項目において大きな打撃となった。

 これら3項目からの収益は、2019年同時期の1億9800万ドル(約210億4900万円)から93%減の1300万ドル(約13億8200万ドル)だった。さらに悪いことに、F1全体の営業損失についても、前年同時期に4700万ドル(約49億9700万円)の赤字だったものが、2020年には1億3700万ドル(145億6400万円)の赤字へと大きく膨れ上がった。

「2020年第1四半期にレースが行われなかったため、この間F1の収益項目として、協賛費のうちレースに関連しないものだけが計上された。一方で、レースプロモーション料や放送権料などは計上されなかった」と、リバティ・メディアの第1四半期決算報告書には記載されている。

「パドッククラブ、レースイベント関連の活動、テレビ制作などによる収益がまったくなかったため、F1のその他の収益も減少した」

 リバティ・メディアは各チームへの分配金について、2019年第1四半期は9600万ドル(約102億600万円)が計上されたが、今年は支払いが行われなかったと付け加えた。

「チームへの支払いは行われなかった。これはカレンダーに掲載されたレースの実施に応じて案分計算されるものだからだ。その他の費用については、本質的に大きく変動しうるものであり、収益機会と直接関連する」

「そうした費用が減った主な要因は、レースが行われなかったことと、重要性の低い支出予算が繰り延べされたことだ」

「第1四半期には、2020年シーズンの開幕を見据えて一部の支出が発生した。そのなかには、開催前日の夜に中止が決まったオーストラリアGPに関する輸送費、渡航費、その他技術的な費用が含まれる」

 F1は、現時点で2020年シーズンを7月に開幕することを目標に準備を進めている。F1のCEOであるチェイス・キャリーは今年のF1について、夏から年末にかけて最低15戦の開催を実現することへの自信を見せている。