ルノーF1チームのダニエル・リカルドは、若いが手強いチームメイトを持つことは、自分にとっていい効果をもたらすと考えている。

 2019年はルノーでの初めてのシーズンを経験豊富なニコ・ヒュルケンベルグとともに過ごしたリカルドだが、今年は23歳のエステバン・オコンという、はるかに若いドライバーからの新たな挑戦に直面することになる。

 そして、今年の7月に31歳になるリカルドは、来年マクラーレンに移籍すると、現在弱冠20歳のランド・ノリスのチームメイトとなる。

 リカルドは、今年の新しい挑戦が自身の気持ちを若く保つと確信している。

「今も、ごく若いドライバーたちが僕に挑んでくるのをすごく楽しみにしているんだ」とリカルドは、F1公式ウェブサイトの『F1 Nation』のポッドキャストで語った。

 リカルドとオコンは正式にチームメイトになってから7カ月が経つが、コロナウイルスによってシーズン開幕が遅れていることから、まだコース上で同じマシンに乗って競い合ったことはない。

「彼とは今年一緒なわけだけれど、まだチームメイトとしてレースをしていない。彼がどんな走りを見せるのかを、楽しみにしている」とリカルドは語った。

「ドライバーたちは錆びついてしまっているという話をしているが、だとしたら、去年レースをしていない彼が最も錆びついているだろう。走り出したくて、彼の気がはやっていることは分かっている」

 オコンは2018年末にレーシングポイントのシートを失い、1年間控えの立場を経て今年レースに復帰する。2017年と2018年にはフォース・インディア/レーシングポイントでチームメイトのセルジオ・ペレスとコース上で激しく戦い、何度か接触も起きた。

 対照的に、昨年のノリスとカルロス・サインツJr.の関係は非常に良好だった。リカルドがマクラーレンに移籍するころには、ノリスは2シーズンをマクラーレンで過したことになり、“ホームグラウンド”としてのチームでアドバンテージを持つだろう。

 リカルドは、若いチームメイトからの手強い挑戦に直面するのがどのようなものかをすでに知っている。レッドブルでマックス・フェルスタッペンと共に過ごした経験があるからだ。しかしリカルドは、こうしたプレッシャーはかえって自分にとってプラスになるのだと主張している。

「レッドブルでは明らかに、マックスからのプレッシャーを感じていた。僕たちは競争相手としてプッシュし合うことで、お互いを高めていたと思う」とリカルドは語った。

「そうした状況が好ましいのは確かだし、ランドともそうなると思う。というのも、彼はすごく強力なルーキーイヤーを過ごしてきたからね」

「彼はカルロスを予選で上回っていたんだよね。それが彼がルーキーとして素晴らしい仕事をしたことをはっきりと表している。彼は優れたパフォーマンスを発揮するはずだ。それでもヘルメットを脱げばお互い気楽な付き合いができると思うよ」
「皆に楽しい場面を見せられるだろうね。でもコース上では激しい競争になる」

 しかしリカルドは、自分とノリスの間にはほぼ10歳もの年齢の開きがあることに気づいて驚かされたことを認めた。

「実は、そのことは知らなかったんだ!」とリカルド。

「マックスと7歳くらい離れているのは知っていた。それでも『随分離れているな』と思ったものだよ。僕は年をとるばかりだけど、相手は若くなるばかりだ」とリカルドはため息をついた。