元トヨタワークスドライバーのヤリ-マティ・ラトバラは、2022年シーズンのWRC世界ラリー選手権にふたたびフルタイム参戦することを目指している。

 トヨタがWRCに復帰した2017年シーズンから、TOYOTA GAZOO Racing WRTのトヨタ・ヤリスWRCをドライブしてきたラトバラ。彼は昨年末、チームの新ドライバーラインアップから漏れ、ワークスカーのシートを失った。
 
 その後、35歳のフィンランド人はプライベーター用のヤリスWRCで2020年シーズンの複数ラウンドに参戦する計画を立て、実際に第2戦スウェーデンではスポット参戦を果たす。しかし、ラリー初日に電気系トラブルを抱えリタイアを余儀なくされてしまった。

 また、追い打ちを掛けるように新型コロナウイルスの“パンデミック”が、ラトバラが予定していた母国ラウンド出場と、トヨタのトミ・マキネン代表からマシントラブルの謝罪としてもらったラリー・イタリア参戦のチャンスを直撃。

 6月上旬に開催予定だった第6戦イタリアは開催延期に。8月のラリー・フィンランドも開催中止が決定し、ラリーのフィールドに戻るための努力を重ねてきたラトバラにとって非常に困難な状況となっている。

「2020年はまだ途中だが、この先のカレンダーがない」とDirtFishに語ったラトバラ。

「今シーズンの初めはサルディーニア島に行くため、一生懸命に努力してきたが、フィンランド(ラウンド)を失った後すぐにGBを失いそれは難しくなった。これらは僕たちが出場を望んでいたラリーだったんだ」

「フィンランド人にとってフィンランドでラリーを戦うことは、次のイベントのために確保できるスポンサーを連れてくるためにとても重要なんだ。そのラリー・フィンランドがないと非常に難しいかもしれない。大会の中止は強烈な一撃だった」

■2021年はワークス復帰をかけたアピールの年に

 ラトバラは2022年に予定されているWRC車両の技術規定変更が、このカテゴリーにふたたび参加するための理想的な機会を自身に提供することになると信じている。

 彼は“ラリー1”規定下でシートを確保するための取り組みとして、2021年の出場回数を増やすために今シーズンの残りラウンドは世界選手権に出場しないとみられる。その一方、自身が所有するトヨタ・セリカGT-Fourで、FIAヨーロピアン・ヒストリック・スポーティング・ラリーチャンピオンシップ(EHSR)を含むプログラムが予定されている。

「(新しい計画は)2021年のカレンダーを見るまで待つ必要がある」とラトバラは述べた。

「もっとも重要なことは自動車メーカーがチャンピオンシップに残っていることと、カレンダーが整っていることを確認することだ」

「(具体的なプログラムは)次のシーズンのスケジュールを見て決めたいと思うが、来年は自分の可能性を示すためにWRCに戻って競争したいと考えている」

「ヒストリック・チャンピオンシップでドライブするチャンスも興味深いものだよ。ターマックでいくつか良いラリーができたし、フィンランドでのイベントやWRCのコースを使ったイベントもいくつか走った。これらは僕をフレッシュな状態にさせてくれるんだ」