マッティア・ビノットは、フェラーリF1でチーム代表とテクニカルディレクターの役割を務めていたが、後者のポジションから離れたことを明らかにした。

 フェラーリの経営陣が、テクニカルディレクターだったビノットをチーム代表に就任させた際には、疑問や批判が投げかけられた。フルタイムで全力を注ぐことを要求される、ふたつのまったく異なる仕事に対して、ビノットがうまく時間を割り当てていけるのかを懸念する者が多かったのだ。

 ビノットは、イギリスGP後に行われたメディアとのインタビューのなかで、内部の多くの変更を経て、現在はチーム代表専任となったと明かした。

「1年と少し前、私は技術部門を率いたままチーム代表に就任した」とビノットは語った。

「技術部門を再編するための態勢を整えるのにしばらく時間がかかった。それは1日でできることではない」

「今では人材を適切な職務に割り当てて責任を持たせ、適切な仕事をさせられるようになった。そして現在、私自身はテクニカルディレクター職から外れている。その仕事をしてくれるスタッフたちが他にいるのだ。彼らは明確な目標を持ち、非常に熱心で、達成すべき目標に焦点を合わせている」

「私の方にも、やるべきあることがたくさんある。彼らが結果を出すために適切なポジションにいるように、しっかり目を配っているのだ」

 ビノットは、技術部門を率いている人々について、具体的な名前や新たな役職を明かしはしなかった。しかし彼らがやるべき仕事が多いことは間違いないだろう。最初の4戦でシャルル・ルクレールが表彰台フィニッシュを2回飾ったとはいえ、フェラーリは競争力の点で、メルセデスやレッドブルに遠く及ばない。今ではフェラーリは、マクラーレンやルノーと戦う位置にまで後退している。

「確かに我々は、メルセデスとレッドブルには遅れをとっている」とビノットは語った。

「我々は、彼ら以外のチームと非常に近いところにいると思う。最終的に(シルバーストンには)低ダウンフォースのパッケージを持ち込み、パッケージにコンマ2秒程度の最適化を施すことがができた。とはいえ、かなりの接戦なので、今後、もっと差が縮まるレースもあれば、我々が前の位置を維持できるレースもあるだろう。引き続きマシンを向上させなければならない。それが我々の仕事であり、任務なのだ」