レッドソックス左腕のセール、ジャイアンツ右腕のビードら

 ボストン・レッドソックスの先発左腕クリス・セール投手が、利き腕である左肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けることが分かった。また、その他にもサンフランシスコ・ジャイアンツの先発右腕タイラー・ビード投手、サンディエゴ・パドレスの救援右腕アンドレス・ムニョス投手も肘の同手術を受けた。米スポーツ専門サイト『ESPN』が20日(日本時間21日)、伝えている。
 

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 2016年から2017年にかけて2年連続17勝をマークするなど通算109勝を誇るレッドソックスのセール。しかし、メジャー10年目の昨季は8月に左肘の炎症で負傷者リストに入りし、8月13日(同14日)を最後にマウンドから遠ざかった。シーズンを通じては25試合に登板して6勝11敗、防御率4.40と8年ぶりに1桁勝利にとどまり、防御率もキャリアワーストの4点台と苦しんだ。
 
 今年のスプリングトレーニングは肺炎の治療のため出遅れ、オープン戦の出場はなし。先週にはキャッチボールを再開したものの、週末に行ったバッティングゲージでの軽い投球で強い痛みを感じたという。
 
 これを受けて、球団のチャイム・ブルームGMは執刀医は明らかにしなかったものの、同投手がトミー・ジョン手術を「まもなく」受けることを発表。手術を遅らせることで2021年シーズンの大半を投げられなくなるという恐れから、なるべく早い決定に至ったもようだ。現時点で手術を受ければ、一般的な回復期間である12カ月〜14カ月を要したとしても2021年の早い時期に投球できるようになる。
 
 ブルーム氏はセールの手術について「これはクリス自身にとっても、我々にとっても難しいものだだった」と苦渋の決断だったこと明らかにしながら、「単に置き換えることのできないタイプの選手だ。そのようなタイプの選手を獲得するのは難しいし、言うまでもなく今季クリスを失うことは我々の仕事の大きな障壁となる」と先発ローテーションの柱として期待する左腕を欠くことへの厳しい見方を示した。
 
 セールは昨年春に5年総額1億4500万ドル(約161億円)という契約を結んだが、昨季の不振に続いて今回の手術により契約2年目も棒に振ることになる。2021年シーズンに万全の状態となって活躍に期待したいところだが、そのためにもセール本人と球団は長い我慢の時間を過ごすこととなった。
 
 また、ジャイアンツのメジャー3年目右腕であるビードも20日(同21日)にトミー・ジョン手術も受けた。ビードは昨季24試合に登板(22先発)して5勝10敗、防御率5.08をマーク。今季はスプリングトレーニング中の3月4日(同5日)にMRI検査を受けて右肘屈筋の張りと側副靭帯の捻挫が判明し、球団が手術が最良の処置であることを決定した。
 
 そして、パドレスでも救援右腕のムニョスが20日(同21日)にトミー・ジョン手術を受け、2021年の復帰を目指すことになった。ムニョスは昨季メジャーデビューを果たし、22試合の登板で1勝1敗8ホールド1セーブ、防御率3.91と1年目としてまずまずの成績を残していた。
 
 メジャーリーグが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により開幕が延期され、先行きが見えない中で続々と投手が回復に長い期間を要するトミー・ジョン手術を受けた。もちろん今季の開幕とシーズンの戦いも重要だが、その先の2021年シーズンの多くの試合で活躍するために様々な球団と選手が先手先手を打っている。