◆ 新チームの救世主候補は…?

 2020年の年明けから早くも2週間が経過。1月もあっという間に折り返し地点を迎え、2月1日の“球春到来”がいよいよ近づいてきた。

 新シーズンに向けて様々な準備を行ってきた各球団。なかでも大きな注目を集めるのが、“新加入選手”たちの動向だ。前年の反省、さらにはオフの動きを踏まえたうえで、足りない部分を埋める存在として期待を受けてやってくる男たち。期待に応えてチームの救世主となることができるのか、彼らの働きぶりがシーズンを左右すると言っても過言ではない。

 そこで今回は、“球春到来”を前に各球団の新加入選手をピックアップ。ここでは、“主役”としたロッテに負けず劣らずの積極補強で話題を集めた楽天を取り上げる。


◆ 投手力アップで優勝争いに殴り込む!

 平石洋介監督の“代行”が取れた1年目のシーズンは、則本昂大と岸孝之の2本柱にアクシデントがありながら、3位を死守してクライマックスシリーズに進出。善戦を見せたようにも思われたが、オフには“さらなる高み”を目指して首脳陣の刷新と積極的な補強を敢行。今季からは三木肇新監督の下、優勝争いを狙いに行く。

 FAでは美馬学が移籍を決断したものの、美馬が移ることになったロッテから鈴木大地を獲得。プロ8年で1061試合に出場した丈夫な身体が魅力で、攻守ともに堅実、何でもできるという強みを持った内野手。球界屈指のキャプテンシーも併せ持ち、若手の手本としてもチームに大きなプラスをもたらすことができる選手だ。


 また、美馬の代役としては、これまたロッテから涌井秀章をトレードで獲得。2009年の沢村賞右腕で、3度の最多勝獲得経験を持つ右腕だが、昨季は3勝7敗と苦戦。ここ3年続けて2ケタ勝利を逃すなど、苦しい戦いが続いただけに、新天地での苦境打開に期待がかかる。

 また、フランク・ハーマンの退団や松井裕樹の先発転向で心配されるブルペン陣には、昨季ドジャースで21試合に登板したJ.T.シャギワを補強。さらに美馬の人的補償で昨季54試合登板の酒居知史を獲得することに成功し、極めつけはメジャーでの戦いを終えた牧田和久を迎え入れた。彼らが期待通りの活躍を見せれば、先発・リリーフともに充実した投手陣が完成することだろう。


 直近の方針に関してはファンから否定的な意見が噴出することもあったが、それもすべては勝つための決断。ということは、2020年はこれまで以上に結果が求められるシーズンになる。

 三木新監督は充実の新戦力を駆使し、昨季以上の成績を残すことができるか。1年目から勝負の年となりそうだ。


◆ 楽天の新加入選手

【投手】

▼ J.T.シャギワ
背番号:15
生年月日:1990年12月3日(29歳)
出身:アメリカ合衆国
投打:右投右打
身長/体重:190センチ/90キロ
[昨季成績] 21試(21.1回) 1勝0敗 防6.33
[MLB通算] 85試(76.2回) 4勝5敗9ホールド 防4.58

<コメント>
「素晴らしいチャンスを与えていただいた楽天イーグルスに感謝しています。キャリアの次のステップにワクワクしており、今シーズン、イーグルスファンの皆さんに日本一をもたらすことができるよう、日々努力していきます。違う文化を経験できること、東北で野球を愛する皆さんと喜びを分かち合えることに感謝しています。今シーズン、日本で出会う全てのことを楽しみにしています」


▼ 涌井秀章 (前ロッテ)
背番号:16
生年月日:1986年6月21日(33歳)
出身:千葉県
投打:右投右打
身長/体重:185センチ/85キロ
[昨季成績] 18試(104.0回) 3勝7敗 防4.50
[NPB通算] 417試(2315.2回) 133勝128敗16ホールド・37セーブ 防3.51

<コメント>
「来たからには優勝したいですし、まず早くこのスタジアムで楽天イーグルスのユニフォームを着て投げたいという気持ちはあります。目標は、シーズン始まる前はあまり口には出しませんが、常にキャリアハイを狙っています。具体的な数字は(シーズンが)終わった後に達成できていれば、(良い報告として)お伝えできればと思います」


▼ 牧田和久
背番号:22
生年月日:1984年11月10日(35歳)
出身:静岡県
投打:右投右打
身長/体重:177センチ/85キロ
[昨季成績] メジャー出場なし
[MLB通算] 27試(35.0回) 0勝1敗2ホールド 防5.40

<コメント>
「プロになってから、チャンピオン(優勝)を経験したことがないので、この東北で、日本一になりたいと思います。自分自身、どこで勝負というのは特にありませんが、任された場所で自分の仕事を全うできればなと思います。そこは本当に、自分の100パーセントの力を発揮したいと思います」


▼ 酒居知史 (前ロッテ)
背番号:28
生年月日:1993年1月2日(27歳)
出身:大阪府
投打:右投右打
身長/体重:178センチ/80キロ
[昨季成績] 54試(57.2回) 5勝4敗20ホールド 防4.37
[NPB通算] 88試(216.0回) 12勝11敗21ホールド 防4.42

<コメント>
「先発から中継ぎに配置転換をして、ある程度投げることができ、僕自身も自信がついた部分が多くありましたので、2020年も中継ぎで。(楽天イーグルスには)素晴らしいピッチャーがたくさんいるので、その人たちとの勝負に勝って、チームが勝っている場面で投球ができたらと思っています」


【内野手】

▼ 鈴木大地 (前ロッテ)
背番号:7
生年月日:1989年8月18日(30歳)
出身:静岡県
投打:右投左打
身長/体重:175センチ/79キロ
[昨季成績] 140試 率.288(527−152) 本15 点68
[NPB通算] 1061試 率.274(3649−999) 本54 点384

<コメント>
「数字(の目標)を出すのはなかな難しいですが、移籍するにあたり『挑戦』という言葉を使わせていただいていますので、数字はもちろん、自分の中で『移籍してよかった』と思える結果、いろいろな壁を超えた先を目指したいと思います。さらに、こうして迎えていただいたファンの方、関係者の方々、誘っていただいた石井GMなど、皆さまに『鈴木を呼んでよかった』と言ってもらえるようなパフォーマンスを出したいと思っています。結果的に(そう言ってもらうには)数字を出さないといけませんので、全ての数字でキャリアハイを出せるように頑張りたいと思います」