新型コロナウイルス拡大の影響で、4月24日の開幕を目指して準備を進めることになったプロ野球。一旦休止となる前の最後の練習試合が行われ、DeNAは阪神と対戦し0−0の引き分けに終わった。

 ラミレス監督は「ピッチャーはすごくいいピッチングをしてくれて、攻撃の方ではチャンスを作ったが、残念ながら点は取れなかった。試合自体はすごく良かったと思う」と振り返った。

 先発の京山将弥は2イニングを投げ、39球。2回一死からジェリー・サンズに四球を与え、大山悠輔の右安打で一・三塁のピンチを招いたが、陽川を空振り三振に仕留めるなど後続を断ち、トータル4三振を奪う内容で1安打無失点だった。

 ラミレス監督は「思っていたよりもいいピッチングをしてくれた。スピードも良かったし、球種もそれぞれ使い方が良かった。闘志を表に見せていた部分もあるし、落ち着いてパニックにもなっていなかった。これから開幕までの試合数がどうなるか分からないので、きょうの2イニングだけで判断するのは難しい。なので、今すぐローテーションで、という話にはなって来ないかもしれないが、間違いなく、いい印象は残した」と評価した。

 続く2番手の上茶谷大河は3イニングをわずか25球。1イニング目の3回こそ一死から上本博紀の左中間への二塁打、北條史也の右安打で一・三塁のピンチを招くも、サンズを遊ゴロ併殺打に。その後、4回、5回はいずれも阪神打線を三者凡退に抑えた。ラミレス監督は「ことしの登板の中で一番良かったのでは。3イニングで25球しか投げていないし、最初のイニングはチャンスを作られたが、そこを0点で抑えて帰ってきた。かなり自信を持って投げていたのかな、と思う。ひじょうにいいピッチングをしてくれた」と評し、開幕ローテーション入りについては「かなりチャンスはあるかなと思う。それは間違いない」と話した。

 さらに今季一軍初登板の三上朋也が3番手で登板。昨季は5月に右肘のクリーニング手術を受け、わずか6試合の登板に終わっていた。三上は1イニングを14球、1安打無失点。上本をスライダーで空振り三振に仕留めた後、北條に左安打を許すが、捕手の戸柱恭孝が北條を刺して二盗を防ぎ、代打・糸原健斗をニゴロに抑えた。ラミレス監督は「三上もすごく良かった。スピードはきょう150キロ出ていたし、球種の使い方も良かった。1軍でしばらく投げていなかったので、久しぶりに見られて良かった」と話した。

 DeNAは、あすから3日間は完全休養。その後、2日間は自主練習の予定だ。「今までずっと野球をしてきた。身体の部分をリフレッシュするというのもあるが、メンタルの部分もリフレッシュしてリスタートという形になる」とラミレス監督。セントラルリーグの練習試合の再開は4月14日の予定。それまではチーム内で調整の日々が続く。

▼ 京山将弥投手
「きょうはいい感覚で投げられた。真っ直ぐが良かったと思う。カットボールが抜けている分、次の球は低め低めという意識で投げた。走者が出てから大山さんに高めのカットボールを打たれた。勝負しきれなかったかなと思う。(その後、陽川を空振り三振に取り)走者が出てもしっかり低めに集めていこうと。きょうは打者に向かっていく気持ちだけは忘れずに投げた」。

▼ 上茶谷大河投手
「ストライク先行でいけたのと、3イニングだったが、ストレートもコーナーに投げ分けていたし、しっかり少ない球数でいけたのが良かった。どんどんストレートでゾーン内で押していけるように、空振りやファウルが取れたらいいなと思って投げたが、結果的に早いカウントで勝負がついたり、というのができて良かった。ストレートの自分の感触が段々良くなっている。キャンプの時に状態が悪くなったりして、木塚コーチや川村コーチにアドバイスをいただいて、それがうまくいっている。リリースポイントを手前にした。早くリリースするということ。離す位置を早めた。自分の意識と実際はそんなに変わらないと思うが、それを意識するだけで身体の突っ込みがなくなったり、いいタイミングで腕が振れてるな、と。(学生時代までは)どうしても悪くなったら、前で離そう、前で離そうという考え方になっていた。そこは新しい考え方だと思う。(練習試合は休止となるが)特に変わりなく練習する。しっかりキャッチボールなどもやって、次の練習試合だったり、結果を出してアピールしないといけないので」。

▼ 三上朋也投手
「久しぶりにしっかり投げる姿をアピールできたので良かった。腕の振りは(昨年5月に右肘を)手術する前より同じくらいか、それよりいいか、という状態になっている。手術をして、新しい経験も増えてくると思うが、それも必要。いろんな張りを経験して、いい方向に持っていけたら。(今は振りかぶるワインドアップモーションだが)キャリアの中で(腕を)上げている時もあったし、下げている時もあったし、セットで投げる時もあったし、いろんな投げ方をして今の投げ方になっている。今はそれが自分の中でベストかなと思って投げている。やることは1軍も2軍も変わらないので、引き続き練習はしっかりやって、求められるところでアピールしたい」。

(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)