◆ ヤンキース新時代を予感させた2者連続弾

 新外国人としてDeNAに加わったタイラー・オースティン内野手(28)。オープン戦で打率.343、4本塁打、7打点の好成績を残したものの、公式戦デビューは新型コロナウイルスの影響で白紙状態だ。

 今から約4年前の2016年8月13日、当時ヤンキースの一員だったオースティンのメジャーデビュー戦は鮮烈だった。前日12日、アレックス・ロドリゲスのラストゲームを行ったヤンキースは、翌13日の試合から若手を大抜擢。オースティンは「7番・一塁」でデビューのチャンスを掴み、続く「8番・右翼」に入ったのが、同じくメジャーデビュー戦のアーロン・ジャッジだった。

 オースティンは0−0の2回、二死無走者の場面でレイズの先発右腕・アンドリースと対峙。2ボール2ストライク後の外角球を叩いた打球は、右翼ポール際へ飛び込む先制ソロ本塁打となった。興奮冷めやらぬ中、続くジャッジはバックスクリーンへ飛び込む2者連発弾。ともにメジャー初打席、しかも2者連続本塁打はメジャー史上初の快挙だった。

 ちなみに、この試合の先発投手は現在もローテーションの軸を担っている田中将大。右腕は新人コンビの援護も受け、7回4失点でシーズン9勝目を挙げた。

 オースティンは2016年、計31試合に出場し、打率.241、5本塁打、12打点、OPS(出塁率+長打率).758で終了。ジャッジは27試合の出場で打率.179、4本塁打、10打点、OPS.608の成績だった。

◆ ジャッジはヤ軍の主力へ成長、オースティンはチームを転々

 翌2017年、ブレイクしたのはジャッジだった。155試合の出場で打率.284、52本塁打、114打点、OPS 1.049と大爆発。リーグ本塁王に輝くと同時に、満票で新人王のタイトルも獲得した。2018年以降は故障に苦しんでいるものの、3年連続で100試合以上に出場。チームに欠かせない選手へと成長した。

 一方、オースティンの2017年は、20試合の出場で打率.225と低調。続く2018年は乱闘で退場処分を受け、シーズン途中トレードでツインズに放出された。その後もチームを転々とし、2019年はツインズ、ジャイアンツ、ブリュワーズの3球団に所属。計89試合に出場し、打率こそ.188だったが計9本塁打をマークした。

 そして2020年、新助っ人としてDeNAに加入。当初は変化球の対応に苦しむと思われたが、実戦で快音を響かせ続け、攻撃的な2番打者として期待されている。

 異国の地で新たなスタートを切るタイラー・オースティン。メジャー時同様、日本でもド派手なデビューに期待したい。