ベテランならではの経験でコーチとして、また選手として今季も重要な役割を果たす鶴岡

 頼れる大ベテランはまだまだ健在だ。今年の4月で39歳となるチーム最年長のコーチ兼任捕手は「まだまだ勝負できる」とフットワーク同様に口も軽やか。「38歳や39歳くらいになると、ちまたでは、そろそろ引退かとも言われるけど、体は全然衰えていないですよ」と今オフも精力的に自主トレを行っている。

 昨季から一軍バッテリーコーチ兼任捕手となった。選手と指導者の二足のわらじは想像以上に大変だったという。「選手としても結果を残せず、コーチとしても手探りでやっていた。もうちょっと後輩を活躍させられたはず」。

 プロ17年目は35試合の出場にとどまった。昨年6月に出場選手登録を抹消されて以降は選手として練習を続けながら試合ではコーチ業に専念も、チームは5位でフィニッシュ。清水、宇佐見、石川亮ら若手捕手陣をもっとサポートできたと反省する。

 伸び盛りの後輩を指導しながら、大きな壁にもなれるのがコーチ兼任の良さでもある。「スキを見せたら、いつでも俺が行くよというプレッシャーを与えたい。やっぱり経験では負けないと思うので」。選手として巻き返すこと、指導者として若手捕手を育て上げることは相反するゴールかもしれないが、広い視野で厳しいプロ野球界を生き抜いてきた鶴岡だからこそ、できる仕事でもある。

「常に危機感を持ってやってきた。これからも体のケアと向上心を持ってやっていきたい」。培ってきた経験値をフル活用して、難役を全うする。

写真=BBM