一次の宮崎キャンプ段階では高い評価を受ける巨人の新外国人右腕のA.サンチェス

 エース・菅野智之に次ぐ先発ローテーションの柱へ、まずは一歩前進した。巨人の新外国人右腕であるA.サンチェスが2月13日、宮崎キャンプ最終日(一軍)にフリー打撃に初登板。5人を相手に計32球を投じ、順調な仕上がりを見せた。

「感触は良かったです。自分の投球フォーム、バランスにフォーカスして投げました」とこの日のテーマを明かしたサンチェスは、ファウルを多く打たせたことについて「自分は打たせて取るピッチャーです。武器は直球と制球力」とこの結果を自ら評価。15日以降の沖縄二次キャンプで組まれている対外試合で「ゾーンの中で勝負していきたいと思っています」と次のステップについても明確に話した。

 ドミニカ共和国出身で、母国では唯一の国立大学であるサント・ドミンゴ自治大出身。「教育が第一」という祖母の教えもあり、会計学を専攻していたという。昨年11月に30歳になった最速158キロ右腕は、過去2シーズンは韓国のSKに所属。初年度は食事など環境面に苦しんだ影響もあり、8勝にとどまったが、2年目の昨季は17勝5敗、防御率2.62という好成績を収めている。特筆すべきは165イニングに投げて被本塁打がわずかに2本という点。パワーのある打者が多くいる韓国で、低めをていねいに突き、ゴロアウトを量産した。

 昨季、15勝を挙げた山口俊がブルージェイズへ移籍したこともあり、その穴埋めも期待されるが、宮本和知投手チーフコーチは「力感がない中でパワーがありますね。ボールの質が違いました。(山口)俊みたい。俊の置き土産と思います」と高く評価する。とはいえ、宮崎ではまだ試運転段階。多くの実戦が組まれている沖縄で真価が問われることとなる。

写真=桜井ひとし