NPB100人が選んだ甲子園のヒーロー/1票差で田中を上回った単独2位は?

NPB100人が選んだ甲子園のヒーロー/1票差で田中を上回った単独2位は?

ファン一人ひとりの胸に宿る甲子園のヒーロー。第100回の大きな節目となった夏の甲子園を前にNPB100人に「甲子園のヒーローは?」とアンケートを実施して「B.B.MOOK1414 ファンが選ぶ名勝負ランキングベスト100」に掲載したのをここに公開。迎えた第101回、新たなるヒーローは誕生しただろうか?

「なんでマー君は出てこないんだろう?」


 5票を獲得し、単独3位につけたのが駒大苫小牧の田中将大(ヤンキース)。この田中を1票だけ上回って、2位に食い込んだのは、やはり、この男だった。

【NPB100人が選んだ甲子園のヒーロー】
・2位(6票)
★斎藤佑樹(早実・投手。日本ハム)
(出場校とポジション。現在の所属)


早実・斎藤佑樹

 2006年の夏、決勝、そして引き分け再試合で田中と投げ合い、投げ勝った斎藤だ。プロとなってからは田中に大きく差をつけられている印象は否めないが、時計の針を高校時代に戻せば、斎藤に軍配が上がるようだ。ただ、当時から互角という雰囲気もあったことは確かで、斎藤と田中の2人に票を投じたのがヤクルトの石山泰稚だ(斎藤と田中に1票ずつとして計算)。

「斎藤佑樹と田中将大、あの2人でしょうね。同世代なんですが、甲子園の決勝はテレビで見ていました。あの熱戦はすごかったのを覚えています。上の世代よりも、あの同世代の一戦がすごかった。すごい人たちだ、甲子園のレベルってすごいな、と。150キロくらい出ていたじゃないですが。僕なんて、どんなに腕を振っても金足農時代は最速で139キロ。どんだけ出すの、と」

 2人と1学年だけ下になるのが楽天の足立祐一。楽天では田中の後輩にあたるが、

「僕は東京だったので、斎藤さんのほうが印象に残っています。西東京の決勝は神宮へ見に行きました。その時点では、あそこまで有名になるとは思ってもいなかったですけどね。ポーカーフェースなのがすごいと思っていました」

 早実の後輩にあたるのが巨人の重信慎之介。

「大阪桐蔭の中田翔(日本ハム)さんら有名な選手との対戦を、ことごとく制して。何よりすごいのは、ほぼ1人で投げ切ったところ。今までにないキャラクターでカッコよかった」

 ソフトバンクの加治屋蓮も、

「中学3年のときに、初めて甲子園を熱心に見ました。決勝の再試合に斎藤さんは投げているのに、なんでマー君(田中)は出てこないんだろう、と思っていました」

 と、素朴な疑問を抱いたことを振り返る。

「母のほうがハマっていました」


 日本ハムからは、厚澤和幸コーチと平沼翔太が斎藤に投票した。厚沢コーチは、

「体が特別、大きかったわけでもないし、人よりバネがあるわけでもない。ある意味、普通の男の子が、試合を重ねるたびに成長して勝ち進んでいった。そこに、あの爽やかなハンカチまで登場したら、みんなの心をつかみますよね」

 その投球だけでなく、ハンカチで汗をぬぐう姿も社会現象になったが、平沼も、

「テレビで見ていてすごいなと思っていたんですけど、僕よりも母のほうが“ハンカチ王子”にハマっていました。斎藤さん関連の本とかも買っていて。それを読んだりして、甲子園へのあこがれを強くしました。まさかプロで同じチームになるとは。母も喜んでいましたね」

 その後、早大でも大活躍して、ドラフト1位で日本ハムへ入団した斎藤。プロ9年目となる斎藤の本領発揮を待つファンは少なくない。

写真=BBM


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