上位ほど成績はいい? 攻撃力の高いクリーンアップを擁するのはどのチームなのか

上位ほど成績はいい? 攻撃力の高いクリーンアップを擁するのはどのチームなのか

 今シーズンも終盤に差し掛かったが、各チームの総得点を見ると、昨シーズン抜群の破壊力を誇った西武が今年もトップを独走。次いで巨人、ヤクルトという順にとなっている。では、チーム全体ではなく、「クリーンアップだけ」で見た場合は、どのチームの主軸が最も活躍しているのだろうか? 各チームのクリーンアップの成績を調べてみた。
※成績は2019年9月12日終了時点のもの

セ・リーグはDeNAのクリーンアップが強力!



巨人・丸佳浩

 まずはセ・リーグから。三番、四番、五番それぞれで担った回数の多い選手を一人ずつピックアップし、3人の総打撃成績をまとめてみた。

●巨人(丸佳浩、岡本和真、大城卓三)
総安打数:353
総本塁打数:59
総打点:197
平均打率:.276
平均長打率:.457
平均出塁率:.352

●DeNA(ネフタリ・ソト、筒香嘉智、ホセ・ロペス)
総安打数:374
総本塁打数:96
総打点:254
平均打率:.259
平均長打率:.505
平均出塁率:.341

●広島(サビエル・バティスタ、鈴木誠也、松山竜平)
総安打数:325
総本塁打数:58
総打点:188
平均打率:.286
平均長打率:.481
平均出塁率:.377

●阪神(糸井嘉男、大山悠輔、福留孝介)
総安打数:330
総本塁打数:26
総打点:153
平均打率:.275
平均長打率:.402
平均出塁率:.353

●中日(大島洋平、ダヤン・ビシエド、高橋周平)
総安打数:434
総本塁打数:24
総打点:181
平均打率:.313
平均長打率:.443
平均出塁率:.371

●ヤクルト(山田哲人、ウラディミール・バレンティン、雄平)
総安打数:364
総本塁打数:76
総打点:232
平均打率:.280
平均長打率:.508
平均出塁率:.368

 セ・リーグ6球団のクリーンアップの成績をまとめてみたが、現在2位を走るDeNAの成績が際立つ。昨年、最多本塁打のタイトルを獲得したソトが今シーズンも好調で、筒香とロペスもコンスタントに成績を残しているため高い数字となっている。

 また、最下位のヤクルトもクリーンアップの攻撃力は高く、DeNAに次ぐ打点数だ。中日は平均打率がリーグ唯一の3割超え。ただ、打点数はリーグ5位と、ヒットは出るが得点にはつながらない展開が多いようだ。

 一方で首位の巨人のクリーンアップはそこまで特筆すべき成績を残していない。丸と岡本は好調だが、五番打者がなかなか固定できなかったのがその原因だろう。最近はゲレーロと阿部を五番で起用するケースが増えているが、早い段階からしっかりと固定できていれば、もう少し楽にシーズンを戦えていたかもしれない。

他を圧倒する西武打線



西武・森友哉

 次にパ・リーグ各チームのクリーンアップの成績をまとめてみた。

●ソフトバンク(内川聖一、アルフレド・デスパイネ、松田宣浩)
総安打数:359
総本塁打数:73
総打点:193
平均打率:.263
平均長打率:.464
平均出塁率:.323

●西武(外崎修汰、山川穂高、森友哉)
総安打数:404
総本塁打数:86
総打点:295
平均打率:.285
平均長打率:.530
平均出塁率:.376

●ロッテ(中村奨吾、井上晴哉、ブランドン・レアード)
総安打数:325
総本塁打数:71
総打点:205
平均打率:.244
平均長打率:.444
平均出塁率:0.338

●楽天(浅村栄斗、ジャバリ・ブラッシュ、銀次)
総安打数:382
総本塁打数:66
総打点:219
平均打率:.277
平均長打率:.480
平均出塁率:.381

●日本ハム(近藤健介、中田翔、渡邉諒)
総安打数:358
総本塁打数:36
総打点:189
平均打率:.270
平均長打率:.419
平均出塁率:.363

●オリックス(吉田正尚、ステフェン・ロメロ、スティーブン・モヤ)
総安打数:286
総本塁打数:51
総打点:166
平均打率:.299
平均長打率:.507
平均出塁率:.361

 クリーンアップで見た場合も、安打、本塁打、打点の3つで西武は圧倒的だ。浅村がFA移籍して攻撃力の低下が懸念されたが、外崎が見事にその穴を埋めている。山川の活躍や森の躍進も大きい。最近は山川に代わって中村剛也が四番に起用されているが、中村も打点リーグトップと好調で、攻撃力の高さは依然として他を圧倒している。

 リーグ首位のソフトバンクは、柳田をはじめとする主力の故障をうまく穴埋めしながらのシーズンを送ることになったこともあり、クリーンアップに例年ほどの破壊力が見られなかった。それでもこの順位を維持。チーム力の高さが際立っている。

 セ・パ両チームのクリーンアップの成績を見てみたが、意外と攻撃力の高いクリーンアップを擁していても、上位でないケースが目立つ。ヤクルトのように打力だけでは優勝争いをするのは難しいようだ。やはりソフトバンクや巨人のように、上位争いをするには投打のバランスが大事なのだろう。そう考えると、投手陣の成績が悪くてもそれ以上に打って勝つという西武打線は非常に珍しいといえる。

 今シーズンの優勝争いもいよいよ佳境。投打のバランスのいいチームが優勝するか、それとも打力に勝るチームが優勝するのか、その行方に注目だ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM


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