焦ることなくレベルアップを期す本田仁海

 焦りはない。高卒1年目の2018年9月に右ヒジの疲労骨折し、昨季は育成スタートに。それでも4月に実戦復帰して手術前より球速アップの154キロをマーク。7月には再び支配下登録と順調に回復してきた。1年前を思い返せば、二軍スタートとはいえ、投げられる喜びがある。だから、今キャンプのテーマは「とにかくケガをしないこと」だ。

 とはいえ、課題も心得ている。「どうしても中盤にバテてしまう。5回あたりに崩れてしまうので、体力強化もそうですし、“投げる体力”もつけていきたい」と、今キャンプでは基礎の向上も掲げる。

 当然、投球のレベルアップも図っていく。一、二軍が同じ敷地内で行うオリックスのキャンプ。ブルペンは一・二軍共用で、二軍でも一軍メンバーに交じって紅白戦に登板することだって可能だ。そうして上のレベルを肌で感じることは大きな刺激となる。

「一軍のピッチャーたちは制球力が高いし、何より変化球でファウルを打たせたり、カウントが取れる。自分もカーブをもっと磨いて、緩急を使っていきたいんです」

 最速154キロのスピードボールが魅力の右腕だが「真っすぐだけでは抑えられない」ときっぱり。「今は、とにかくケガをしないことを考えていますが、自分の課題も克服していきたい」と前を向く。まだ今年で21歳。一軍の先発ローテは20代が中心と“戦力”を急いでいないのも追い風に。勝てる投手を目指すからこそ、背番号46は焦ることなく成長していく。

取材=鶴田成秀