神奈川大学野球連盟は3月20日、横浜市内で臨時理事会を開き、同28日に予定されていたリーグ戦開幕が4月18日に延期されることが決定された

 社会人野球のJABA東京スポニチ大会(3月12日開幕)が中止、センバツ高校野球(同19日)が中止、プロ野球の開幕(同20日)も延期された。大学野球も新型コロナウイルスの感染拡大により、多大な影響が出ている。

 全国には26の大学連盟があるが、ほとんどの連盟が開幕延期を決定している。従来の開幕日で準備を進めている連盟も、今後の情勢によっては、臨時理事会などの会合が予定されており、予断を許さない状況にある。

 全国に大学連盟で最も早い開幕(3月28日)の予定だった神奈川大学リーグも3月20日の臨時理事会において、開幕が4月18日に延期されることが決まった。原則、無観客試合で開会式も行わない。また、球場入りできるのはメンバー入りする部員等に限定され、衛生・安全面を十分に考慮した形で行われる。詳細は4月3日の臨時理事会で協議される。

 神奈川大学野球連盟・佐々木正雄理事長(横浜商大総監督)は経緯を説明する。

「一部(6校)、二部(6校)を含め、加盟全12校が欠けない形で進めたい。大学があっての野球部という認識。それが2つの柱です」

 新型コロナウイルスの感染拡大の防止対策は大学によって、その受け止め方はさまざまだ。周囲に配慮しながらオープン戦を行っている大学もあれば、課外活動が禁止されている大学もある。思うように練習ができないチームは気の毒だが、全加盟校の足並みがそろわない限り、開幕に踏み切ることはできない。

 春と秋。当たり前のように、行われていたリーグ戦が、開催に向けて慎重に協議を重ねている。そこで、あらためて気づいたことがある。

 リーグ戦では優勝を争うライバル同士だが、その大前提として、野球を愛する「仲間」であるということを忘れてはならない。ゲームをジャッジする審判員、そして、相手の存在があって初めて試合が成立するということだ。リスペクトの心があれば、プレーも変わってくる。一日も早く新型コロナウイルスが収束し、「日常」が戻ったとき、学生たちはそんな感情を抱きながらグラウンドに立つのだろう。

文=岡本朋祐 写真=BBM