今シーズンは新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れることになり、開幕までの期間はすでに組まれている対戦スケジュールをそのまま「練習試合」とすることになった。この練習試合次第で、現在想定されている開幕戦のオーダーも変わってくるだろう。特に打線の要となる「四番打者」が誰になるのかに注目したいところ。では、現役で最も多く「開幕四番」を任されている選手は誰なのだろうか?

現役最多は日本ハムの……



日本ハム・中田翔(左)、西武・中村剛也

 開幕四番を任されたことのある現役選手TOP5は以下のとおり。

●第1位 中田翔(日本ハム)……8回(2012〜2019年)

 現役最多は日本ハムの中田。2012年から2019年まで8年連続で開幕四番を任されている。プロキャリア12年のうち3分の2のシーズンで開幕四番を任され、2017年を除いてシーズン20本塁打以上を記録。2014年と2016年は最多打点のタイトルも獲得した。今シーズンで9年連続となるか注目したい。

●第2位 中村剛也(西武)……7回(2009〜2012年、2015〜2017年)

 次に多いのが西武の中村だ。ここ2年間は山川穂高に開幕四番の座を奪われているが、強打者の多い西武で7度も開幕四番を任されている。開幕四番を任された年のうち、2009、2011、2012、2015年は最多本塁打のタイトルを獲得し、2012年以外は最多打点との二冠に輝いている。

●第3位 内川聖一(ソフトバンク)……5回(2009年、2015〜2018年)

 ソフトバンクの内川は、横浜時代に1回、ソフトバンクで4回の計5回、開幕四番を経験している。2009年は不動の四番だった村田修一が故障で離脱したために開幕四番を務めることになった。ソフトバンクでは、コンスタントにヒットを放って後続につなぐこともでき、チャンスにも強いことから4年連続で開幕四番に指名されている。

●第4位 ダヤン・ビシエド(中日)……4回(2016〜2019年)

 第4位は中日のビシエド。2016年から4年連続で開幕四番を任されている。助っ人では唯一のランクインとなった。長距離砲として期待されて獲得した選手だが、今では本塁打だけでなく安定したバッティングで安打を量産する万能型に進化。中日不動の四番として2020年も開幕四番が濃厚だ。

●第5位 福留孝介(阪神)……3回(2004年、2016〜2017年)

 阪神の福留は、中日時代に1度、阪神で2度の計3度の開幕四番を経験している。中日時代は2004年以降、開幕四番に座ることはなかったが、阪神では38歳にして開幕四番に指名された。この年は打率.311、11本塁打と好成績を残し、翌2017年も再び開幕四番を任されることになった。

●同5位 井上晴哉(ロッテ)……3回(2014年、2018〜2019年)

 ロッテの今後を担う選手として期待されている井上が同率で5位。2014年は入団1年目ながらオープン戦で首位打者になり、開幕四番に抜擢された。残念ながら期待に応えられず二軍落ちとなったが、再び開幕四番に指名された2018年は24本塁打を記録。2019年も同じく24本塁打とチームの期待に応えた。

鈴木誠也は2回


 ちなみに、上で挙がったチーム以外の主砲では、巨人の岡本和真が2019年の1回のみ、広島の鈴木誠也が2018、2019年の2回、オリックスの吉田正尚が2019年の1回。いずれも現在では不動の四番なので今後、開幕四番を任される回数は増えるだろう。

 また、助っ人外国人で現役最多の本塁打数を記録しているウラディミール・バレンティンは、意外なことに2回しか開幕四番を任されたことがない。NPB在籍9年のうち8年でシーズン30本塁打以上を放っているが、調整の遅れや故障などが原因で開幕に間に合わないことが多く、開幕四番を任されることは少なかったのだ。

 今シーズンは現役最多の日本ハム・中田が9度目の開幕四番となるのか、それとも西武の中村が山川を抑えて開幕四番を勝ち取るのかなど、各チームの開幕四番争いにも注目だ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM