開幕ダッシュに成功だ! 6月23日からオリックスを“6タテ”して7年ぶりの8連勝。首位を走る原動力は長打あり単打あり、さらに“足攻”ありと多彩な攻撃を仕掛ける打線にある。“勝負勘”が冴える今季のロッテは侮れない。


6月28日も8回裏にレアード(中央)の勝ち越し弾で接戦をモノにしオリックスを“6タテ”。ロッテが快進撃を続ける

 本塁打で先制点を奪い、僅差の中盤以降は足を絡めて軽打でつなぐ。快進撃の根底には、試合展開を把握した攻撃がある。6月23日からオリックスを“6タテ”したのは、まさに多彩な攻撃でつかみとったものだ。

「一番から九番までつながっている」

 井口資仁監督も手応えを口にする打線は開幕9試合で打率.241、9本塁打で40得点。いずれもリーグトップではないものの“勝負どころ”での得点が光るのは、下位の働きが大きい。六番・中村奨吾が好機を作り、長打力のある七番・井上晴哉がチーム2位タイの7打点。八番・田村龍弘、九番・藤岡裕大も、しぶとくつないで俊足巧打の一番・荻野貴司へ。上位に回せば足を絡めて相手を揺さぶり、四番・レアード、五番・マーティンの中軸へとつなぐ。“6タテ”のうち逆転勝ち3度、サヨナラ勝ち2度と、劣勢をはね返し続けたのは、こうした攻撃からだ。

“束”になって襲いかかる――。そんな打線の真骨頂を見せたのが、同一カード6連勝を果たした28日だ。好投手・山本由伸が相手先発も、初回に3点を先制される苦しい展開。それでも2回に安打と敵失で無死二、三塁と好機を得ると、一死後に七番・井上がファウルで粘って四球をもぎ取り満塁に。続く田村が真ん中高めの直球を逃さず中前へ2点適時打で1点差。3回に内野ゴロで同点とすると、4回にも井上、田村がファウルで粘っての連続四球から九番・藤岡の右前打で勝ち越した。この試合、井上が計14球、田村が計10球ファウルで粘り、6回途中まで山本に100球を投じさせながら、5点を奪って攻略した。

「スピードボールをまずしっかりコンタクトして飛ばす。しっかりとらえれば(山本の)ピッチング内容も変わってくる」(井口監督)

 徹底した意識。26日は8回に藤岡が逆転打、27日には新人・佐藤都志也が代打でサヨナラ打と、日替わりヒーローが生まれているのは、各自が役割を把握しているからこそだ。

 6タテを浴びせたオリックスは昨季最下位とはいえ、昨季の対戦成績は9勝15敗1分けと負け越し。ソフトバンクに9つの貯金を作りながら、CS進出を逃した一因だっただけに、今季の初対戦で“貯金6”は上位進出へ好材料だ。多彩な攻撃を展開する打線。劣勢をもはね返す攻撃力を発揮し続ければ、簡単には快進撃は止まらない。

写真=BBM