福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・石川柊太

 千賀滉大が右前腕部の張りの影響で出遅れ、高橋礼もリリーフスタートと、先発ローテーションの頭数こそそろっていたが決して状況的に良いとは言えない中で迎えた開幕。先発に勝ちがついたのは6戦目と、やはり不安は的中した。その後、千賀が7月7日に復帰して落ち着くかと思いきや、今度はM.ムーア、R.バンデンハークがケガで離脱。抜けた穴にはオープナーを試してみるなど、工藤公康監督は柔軟性を見せながら先発陣をやりくりしている。その中で、健闘しているのが和田毅と石川柊太だ。ともに昨季はケガの影響でシーズン中チームの力になれなかったが、今季はここまで和田が4勝、石川がチームトップの5勝を挙げている。1度抹消して休養を取るなど、指揮官の配慮によっても無理なく自らの投球に徹している両投手。特に石川は持ち味のテンポの良さが光り、目標に掲げる「スピードアップ賞」も夢ではない。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・則本昂大

 開幕先発ローテーションの顔ぶれは則本昂大、松井裕樹、石橋良太、弓削隼人、涌井秀章、塩見貴洋6人だった。文句なしの活躍を見せるのが涌井で、開幕7連勝中。8月5日のソフトバンク戦(楽天生命パーク)ではあと2人でノーヒットノーランの1安打完封と、抜群の安定感を見せている。だが、それに続く存在が心許ない。まず松井、石橋が先発ローテから外れ、松井は復帰後も不安定さをぬぐえていない。深刻なのはエースの則本昂で、14日の西武戦(メッライフ)では3回6安打6失点の大乱調で今季最短KO。6戦連続白星なしと深刻だ。チームは2位をキープしているものの、不調の岸孝之も戻ってきておらず、先行きが不安な状態となっている。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・石川歩

 先発防御率はリーグ5位の4.64と不安定さがぬぐえない。それでも、開幕投手を務めたエース・石川歩が、今季7度目の登板となった7月31日の楽天戦(ZOZOマリン)で初勝利を挙げて以降は自身3連勝。楽天からFA加入した美馬学も防御率5.28ながら3勝(2敗)を挙げている。高卒6年目右腕の岩下大輝が自身開幕3連勝と好スタートも、3連敗を含めて直近4試合は白星を挙げられずにいるだけに、石川、美馬が奮起したいところ。さらに右ヒジ違和感で離脱中の種市篤暉が復帰すれば、先発陣も固まるだろう。ソフトバンク・楽天との上位2球団に割って入るべく、先発陣の奮起が今後のカギを握りそうだ。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・杉浦稔大

 開幕から先発ローテーションに大きな変更はないが、誤算はエース・有原航平。ここまで9試合に登板して2勝5敗、防御率4.26と苦しんでいる。2勝目を手にした8月15日のロッテ戦(ZOZOマリン)では7回4安打無失点と復調の兆しは見せてきたが、チームが4位からさらに浮上するためには悩める右腕の奮起が絶対条件になる。一方でその穴を埋める活躍を見せているのが移籍3年目の杉浦稔大。ここまで新助っ人のバーヘイゲンとともに、チームトップタイの4勝をマークする活躍で先発陣を支えている。課題は左腕不足。左腕エース候補筆頭の加藤貴之も調子が上がらず、新人の河野竜生も2勝をマークしているが安定感に欠き、現在はファームで再調整中と人材難にあえぐ。上原健太、北浦竜次らの若手サウスポーの台頭が待たれる。

埼玉西武ライオンズ



西武・ニール

 開幕先発ローテーションに名を連ねていたのはニール、松本航、與座海人、高橋光成、今井達也、本田圭佑だったが、今井が一時中継ぎに回り、與座、本田は現在二軍落ちしている。かといって、ほかの投手たちが万全かというと、そうではない。ニール、高橋光はそれぞれ2勝で防御率5.26、6.47。松本は8月15日の楽天戦(メットライフ)で7回無失点と好投しながら、リリーフ陣が打たれ勝利をつかめなかったこともあるが、まだ1勝。先発のチーム防御率は5.29、クオリティー・スタート14はともにリーグ最低と先発陣の不調がチーム低迷の要因となっている。今週は今井が先発に戻り、榎田大樹、そして内海哲也が移籍後、初昇格し、先発することが見込まれているが、果たしてどうなるか。

オリックス・バファローズ



オリックス・山岡泰輔

 山岡泰輔、山本由伸、田嶋大樹の先発3本柱で挑んだ今季だが、開幕1週間で山岡が左ワキ腹を痛めて離脱。山本も集中打を浴びての大量失点が目立ち、1カ月白星をつかめず。田嶋は防御率リーグ2位の2.88と好投を続けるも打線の援護なく、1勝止まりと苦しい状況だ。開幕当初は新人の村西良太、K-鈴木が先発ローテ入りも、ともに制球が安定せずに先発ローテから外れ、代わった榊原翼、鈴木優もボール球先行でリズムを作れずチームの不安定な戦いを象徴した。そんな中で張奕が右ヒジ痛から復帰を果たし、山岡が今週の西武戦(京セラドーム)での復帰が濃厚と、コマは徐々にそろいつつある。山岡、山本、田嶋、アルバース、山崎福也、張奕の先発陣で巻き返しを図る。

写真=BBM