セ・リーグを独走する原巨人

 巨人と阪神は「永遠のライバル」といわれているが、通算成績では1086勝827敗71分(2020年9月17日終了時点)と巨人が大きく勝ち越している。ライバルと呼ぶのはいささか厳しい対戦成績だが、例えばここ20年では阪神は何度巨人に勝ち越しているのだろうか? 過去20年の対戦成績を調べてみた。

ライバルというには物足りない数字……


 1990年代は「暗黒期」と称されるほど阪神は低迷。しかし、2000年代に入るとチーム状態が上向き、2003年には18年ぶりにリーグ優勝、以降も好不調の波はあるものの、暗黒期のような惨状に陥ることはなくなった。ということは、巨人との対戦成績ももしかしたら拮抗している可能性があるのでは……。

 というわけで、2000年から2019年までの巨人-阪神の対戦成績を以下にまとめてみた。

 2000年 巨人:18勝 阪神:9勝
 2001年 巨人:15勝 阪神:13勝
 2002年 巨人:15勝 阪神:12勝(1分)
☆2003年 巨人:10勝 阪神:17勝(1分)
☆2004年 巨人:10勝 阪神:17勝(1分)
☆2005年 巨人:8勝  阪神:14勝
 2006年 巨人:11勝 阪神:11勝
☆2007年 巨人:9勝  阪神:14勝(1分)
 2008年 巨人:14勝 阪神:10勝
 2009年 巨人:11勝 阪神:11勝(2分)
 2010年 巨人:12勝 阪神:12勝
 2011年 巨人:11勝 阪神:11勝(2分)
 2012年 巨人:15勝 阪神:5勝(4分)
 2013年 巨人:12勝 阪神:11勝(1分)
 2014年 巨人:13勝 阪神:11勝
 2015年 巨人:16勝 阪神:9勝
 2016年 巨人:15勝 阪神:9勝(1分)
 2017年 巨人:13勝 阪神:10勝(2分)
 2018年 巨人:16勝 阪神:8勝(1分)
 2019年 巨人:15勝 阪神:10勝
※☆は阪神が勝ち越したシーズン

巨人:259勝 阪神:224勝 17分

 2000年から2019年までで阪神が勝ち越したのはわずか4回。過去20年で見ても大きく負け越している。特に2012年以降は8年連続で負け越し中だ。これではライバルとしては物足りない。今季も4勝12敗と阪神は巨人相手に圧倒されており、残り8カード全てで勝利しないと9年連続で負け越しとなる。


阪神には巨人相手にもっと意地を見せもらいたいが……

 現在のセ・リーグ順位は、1位が巨人、2位が阪神となっているが、その差は10.5ゲームと大きく差が開いている。これだけ直接対決の成績が悪ければ、阪神が他球団に勝ち越したところで巨人に追いつくのは難しいだろう。

 ライバルの阪神がふがいない中、巨人に唯一対抗できるのが広島。なんと2015年から5シーズン連続で広島は巨人に勝ち越し中だ。今季は5勝6敗1分けと負け越しているものの、巨人相手に唯一拮抗した数字を残している。

 ところが巨人に対抗できる広島に今季強いのが阪神。なんと10勝5敗2分けと大きく勝ち越し中。巨人は阪神、阪神は広島、広島は巨人と絶妙な三すくみができている。ただ、巨人は阪神以外にもヤクルトやDeNA相手にも大きく勝ち越しているため、独走状態になっているのだ。

 巨人と阪神の対戦成績にフォーカスしてみたが、阪神は大きく負け越しており、ライバルというには少し厳しい数字。今季も早くも勝ち越しの可能性は消え、負け越しが濃厚。再びライバルの座に返り咲くためにも、来季こそは巨人に勝ち越してもらいたい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM