読売ジャイアンツ



巨人・吉川尚輝

 セカンドは長年、固定できずにいたポジションだったが、ようやく吉川尚輝に落ち着きそうだ。もともとショートが本職で、「ポスト坂本勇人」としての期待もありつつ、その時を迎えるまでは相棒として経験を積むことを入団時から計画されていた。身体能力の高さはチーム随一で、入団直後からセカンド固定で力を伸ばしていたが、とにかくケガが多かった。昨季は開幕から一番・セカンドで出場したが、11試合の出場で腰痛のため離脱。今季は序盤、打撃面で数字が伸びず、北村拓己や若林晃弘、増田大輝らとの併用がしばらく続いた。しかし、夏場を過ぎ、復調。打率も9月20日時点で.281まで戻してきている。もともとはシュアな打撃への評価も高い攻守走の三拍子そろった選手。坂本勇とのコンビネーションにも注目だ。

阪神タイガース



阪神・糸原健斗

 チームキャプテンを務める糸原健斗が阪神の二塁手のレギュラーだ。粘り強いバッティングと安定した守備力で、その座を離さない。7月22日の広島戦(甲子園)で右手有鈎(ゆうこう)骨を骨折し、戦線離脱。糸原不在の間は植田海、小幡竜平などの若手にチャンスが与えられた。しかし、9月に復帰すると、糸原がスタメンを続けているように矢野燿大監督からの信頼は絶大だ。9月21日現在、失策は1つのみ。得点圏打率は3割を超えており、まさに攻守でチームをけん引している。

横浜DeNAベイスターズ



DeNA・柴田竜拓

 2年連続の本塁打王であるソトが守るポジションに左右される。本来であれば、一塁・ロペス、二塁・ソト、右翼・オースティンがベストメンバー。しかし、オースティンのケガ、ロペスの不振があり、ソトは負担の少ない一塁や右翼に入るケースが多い。代わって二塁には序盤打撃好調だった柴田竜拓をはじめ、中井大介、大和らが出場する。ラミレス監督はあえてメンバーを固定せずに選手のコンディションや対戦相手とのデータを踏まえて起用選手を使い分けており、今季は8人もの選手が二塁を守っている。

中日ドラゴンズ



中日・阿部寿樹

 中日のセカンドを守るのは“マスター”こと阿部寿樹だ。昨年からセカンドの定位置をものにしているが、本人は「レギュラーだとは思っていない」と常々口にしている。実際、今年も不振からスタメンを外れる試合も少なからずあり、堂上直倫、溝脇隼人らが、その座を狙っている。大学時代のポジションはサード。プロに入って数年はチャンスをつかむべく内野ならどこでも守っていたが、現在はセカンド一本で勝負している。185センチとセカンドとしては大型だが、俊敏な動きで堅実な守備を誇る。ショートを守る京田陽太との二遊間、そのコンビネーションも徐々に高まり、期待のセカンドだ。

広島東洋カープ



広島・菊池涼介

 今季も名手・菊池涼介が中心だ。これまでのようにほぼ出ずっぱりということはなくなり、時折、曽根海成や羽月隆太郎、安部友裕らにスタメンを譲ることも出てきてはいるが、レギュラーの座は揺るがない。開幕当初は打撃の調子が今ひとつで、打順も定位置の二番から七番に回されることもしばしばあったが、右方向への巧打が出るようになって打率も上昇、いつも通りのしぶとさを取り戻してきた。もちろん他の追随を許さないセカンド守備は健在。9月13日の阪神戦(甲子園)では、一死二、三塁でライナーをダイビングキャッチし、飛び出した三塁走者を刺すスーパープレーを見せるなど、昨年までにも増してファインプレーが頻繁に出るようになっている感さえある。

東京ヤクルトスワローズ



ヤクルト・山田哲人

 ヤクルトのセカンドといえば、もちろん山田哲人だ。トリプルスリーを3度達成した球界を代表する好打者だが、6月は月間打率.286、7月は同.206など不振に陥り、さらには上半身のコンディション不良で7月下旬には登録を抹消された。それでも、8月上旬に復帰すると本来の輝きを取り戻し、月間打率.316。休養を挟みながらの出場のため、例年ほどの成績は残せていないが、主軸に座って勝負強い打撃を見せている。まさしく不動の二塁手だが、山田哲が抹消中にバッティングをアピールした宮本丈の存在も、忘れてはならない。

写真=BBM