読売ジャイアンツ



巨人・大城卓三

 開幕3戦目でのアクシデントで原辰徳監督も腹を決めたのかもしれない。6月19日の阪神との開幕戦で先発マスクをかぶり、エース・菅野智之をリードして勝利(球団通算6000勝)に貢献した小林誠司が、21日の同カードで死球を受けて骨折。長期にわたる離脱を余儀なくされた。昨季同様、この小林と炭谷銀仁朗、大城卓三の3捕手併用がメーンとなると考えられてきたが、代わりに打撃に優れる大城が出場機会を増やすことに。9月27日時点では捕手陣最多の48試合に先発出場。打率.311、8本塁打、32打点の打撃面もさることながら、開幕から11連勝中の菅野とのコンビで守備面でも急成長を遂げている。大城をバックアップする経験豊富な炭谷(先発マスクは29試合)の存在もあり、ここにきて小林も戦列復帰。他球団がうらやむ陣容である。

阪神タイガース



阪神・梅野隆太郎

 リーグを代表する捕手が梅野隆太郎だ。2年連続ゴールデン・グラブ賞捕手で、9月28日現在、今季の盗塁阻止率はリーグ2位の.424を誇る。昨季は捕手のシーズン日本記録となる123補殺をマークするなど、阪神の正捕手は揺るぎない。開幕当初は首脳陣の方針から、坂本誠志郎や原口文仁との併用が続いたが、チームは不振に。梅野が正捕手として起用されてから、チームも安定した戦いぶりを見せていた。しかし、9月18日に右腹斜筋の筋挫傷のため登録を抹消。現在もリハビリを続けている。その間、坂本や原口がスタメンマスクを被り奮闘している。

横浜DeNAベイスターズ



DeNA・戸柱恭孝

 伊藤光が正捕手として幕を開けたシーズンだったが、7月末にラミレス監督は「リード面」と「失点の多さ」を理由に登録を抹消。その後は戸柱恭孝を中心に、嶺井博希、高城俊人がマスクをかぶっている。戸柱はリード面での貢献が大きく、今季ブレークした大貫晋一、平良拳太郎らの飛躍を支えた。伊藤光は抹消直後のファーム戦で左足肉離れの負傷。現在は実戦に復帰しており、後半戦の一軍復帰に期待が掛かる。いずれにせよ、正捕手の突然の離脱がチームに与えた影響は小さくなく、今季DeNAが低迷した原因の一つに挙げられるだろう。

中日ドラゴンズ



中日・木下拓哉

 出場数がもっとも多いのはプロ5年目の28歳、木下拓哉だ。開幕スタメンとなった加藤匠馬、ルーキーながら開幕一軍の郡司裕也、そして育成から支配下登録されたアリエル・マルティネスとライバルは多いが、持ち味の打力、そして巧みなリードで存在感を示している。エース大野雄大が球団新記録となる5試合連続完投勝利を達成した成し遂げたときのマスクはすべて木下だった。9月26日の巨人戦(東京ドーム)では8回にチームを勝利に導く値千金の一発。85試合を終了した時点で55試合出場は自身シーズン最多。このまま正捕手の座を勝ち取れるか、残り試合に注目だ。

広島東洋カープ



広島・坂倉将吾

 9月27日現在、先発マスクが最も多いのは42試合の會澤翼で、これまでと大きく変わってはいないが、會澤がファウルチップを受けてしばらく戦列を離れていたこともあり、最近は第2捕手の坂倉将吾が先発マスクを多くかぶり、第3捕手の磯村嘉孝が野村祐輔らの先発時を中心に先発マスクをかぶるという形になっている(先発マスクは同日現在、坂倉28試合、磯村11試合)。そのほか、石原慶幸が2試合先発マスクを務めたが故障で現在は戦列離脱中だ。會澤が27日に一軍復帰し、現在は坂倉、磯村に白濱裕太を含めた捕手4人態勢。會澤、坂倉はスタメンでないときは代打として貴重な一枚になるだけに、今後も4人態勢を続けるかどうかは注目だ。

東京ヤクルトスワローズ



ヤクルト・西田明央

 正捕手の中村悠平がたび重なる故障、楽天から加入した嶋基宏も骨折で、頼れる2人が離脱中だ。経験豊富な中村、嶋の不在を支えているのは、西田明央と松本直樹、そして井野卓の3人だ。主にスタメンマスクをかぶるのは西田だが、試合途中から松本直や井野に交代することも。また、投手との相性などを考慮して、松本直が先発することもある。中村らベテラン2人は、すでにファームで実戦復帰。正捕手は固定できていないが、若手有望株の古賀優大も含め、再び定位置争いは激化しそうだ。

写真=BBM