5年連続のファイナル進出を決めたカリー「できる限り、この記録を終わらせたくない」

5年連続のファイナル進出を決めたカリー「できる限り、この記録を終わらせたくない」

◆「ゴールはファイナルで勝利すること。まだ終わっちゃいない」とグリーン

 ポートランド・トレイルブレイザーズとのウエスタン・カンファレンス・ファイナルを4戦無敗のスウィープで勝ち上がり、ゴールデンステイト・ウォリアーズは5月31日(現地時間30日)から幕を開けるNBAファイナルへと駒を進めた。

 直近4シーズンで3度の優勝を飾っている近年最強チームは、NBA史上4チーム目となる3連覇達成まで、あと4勝に迫った。

 2014−15シーズンにスティーブ・カーがヘッドコーチ(HC)へ就任後、ウォリアーズは15年から5年連続のファイナル進出となったのだが、NBA史上、この記録を上回るのは1957年から66年にかけて10年連続でファイナルまで駆け上がったボストン・セルティックス以来初。

 ビル・ラッセル(元セルティックス)やボブ・クージー(元セルティックスほか)といったレジェンドたちを中心に、前人未到の8連覇を達成したセルティックスを最後に、通算16度の優勝回数を数えるロサンゼルス・レイカーズや1990年代に6度の優勝を果たしたシカゴ・ブルズ、通算5度の優勝を誇るサンアントニオ・スパーズを差し置いて、ウォリアーズは唯一セルティックスの金字塔に近づいたチームと言っていい。

 ブレイザーズとのシリーズで平均16.5得点11.8リバウンド8.8アシスト2.3スティール2.8ブロックと八面六臂の活躍を見せたグリーンは、ブレイザーズとの第4戦を終えて「スペシャルなことだ」と『ESPN』へ即答。そして稀代の万能戦士はこう続けた。

「ボストン以来、5年連続ファイナル進出は俺たちが初なんだろ? それは格別だね。俺たちはいろんなことを経験してきた。決してすべてが順風満帆だったわけじゃないからね。俺たちは自分たちに課せられた山を登ってきたんだ。このグループは一丸となって信じられないことをやってのけたんだから、ただただスペシャルなこと。といっても、俺たちのゴールは5年連続のファイナル進出じゃない。そこでも勝利すること。俺たちの仕事はまだ終わっちゃいないよ」。

攻防両面でアグレッシブなプレーが光ったグリーン[写真]=Getty Images

◆「タフな状況で見事なステップアップをしてくれた」と指揮官は選手を絶賛

 指揮官を務めるカーHCはこの記録について、「目立たなかったり、過小評価されないことを願うよ。ビル・ラッセルがいた60年代のセルティックスを最後に、5年連続のファイナル進出はなかったんだ。それは本当に、すごく難しいことだ」と切り出し、選手たちの活躍を大絶賛。

「私はこのチームの選手たちが一体となって築き上げたカルチャー、そしてここまでたどり着くまでに選手たちが見せた競争的な欲求を十分に言い表すことができないよ。主力選手たちにケガがあった中でプレーしてきたわけだからね。我々はケビン(・デュラント)を5試合欠いたことで、タフな状況に追い込まれたけど、選手たちはそれぞれすばらしいステップアップをしてくれた」。

 『ESPN Stats & Info』によると、ブレイザーズとのシリーズ4試合で、ウォリアーズがリードしていた時間は83分。ブレイザーズ(101分)と大きく差をつけられたものの、1試合も落とすことなく勝利。第4戦ではNBAプレーオフ史上初となる同一チームの2選手がトリプルダブル。カリーがゲームハイの37得点に13リバウンド11アシスト、グリーンが18得点14リバウンド11アシストに3スティール2ブロックという殊勲の働きでウォリアーズをけん引したのである。

 カリーはシリーズ平均36.5得点8.3リバウンド7.3アシストと絶好調で、3ポイントも61投中26本(平均6.5本)を放り込み、成功率42.6パーセントと、トップスコアラーとして申し分ないパフォーマンスを見せた。カリーは第3クォーター終盤に17点ビハインドを背負った第4戦についてこう振り返っていた。

「僕らはこういう場面を何度も経験してきたから、その時点で特に目新しいことはなかった。何事も、当たり前だなんて思っちゃいないから。僕らはこのレベルで勝利することがどれだけ難しいかを全員が理解している。今夜みたいに、3勝0敗で、彼らが後半にリードを広げたことで、多くのチームは『ウォリアーズは第5戦も戦うだろう。ホームに戻って、ホームの観衆による大歓声に頼るんじゃないか』ってね」。

 しかしながら、ウォリアーズはディフェンスの強度を上げつつ、第3クォーターを9−0のランで終えると、第4クォーターに入っても徐々に追い上げて延長へと持ち込み、2点差で逃げ切りに成功。カリーは言う。

「でも実際のところ、僕らは皆、第4クォーター終了時、あるいは延長で試合終了の笛が鳴るまで、勝利するためにプレーし続ける。今夜はみんながそういったメンタリティーを持ってコートに立ち、プレーしてくれたんだ。そうして5年連続のファイナル進出を祝福している。これはもう、すごくスペシャルな瞬間さ。自分たちでコントロールできる限り、この記録を終わらせたくはないね」。

弟セス(左)とのカンファレンス・ファイナル史上初の兄弟対決を制したカリー(右)[写真]=Getty Images

◆「プレーできることが待ち切れないね」とファイナルに期待を寄せるトンプソン

 ウエスト決勝でカリーに次ぐ得点源となったクレイ・トンプソンは、シリーズ平均21.5得点3.8リバウンド3.0アシスト1.8スティール1.3ブロックを挙げたものの、フィールドゴール成功率37.9パーセント、3ポイント成功率34.4パーセントと、ショットの面では決して本調子とは言えなかった。

 それでも、勝負どころも含めてブレイザーズのエース、デイミアン・リラードへ執拗なマークを徹底し、スウィープ突破に欠かせない活躍を見せた。5年連続の頂上決戦を決めたことで、「信じられないね。最高だ」と喜びをあらわにすると、現状に対して感謝を述べていた。

「このポジションにいることができて、僕はただただ感謝している。だって、多くの選手はファイナルへ1回進むことさえ難しいことなのに、僕らは5年連続で出場することができるんだ。本当に信じられないことだと思う。また(ファイナルで)プレーできることが待ち切れないね」。

 昨年まで4年連続でファイナルを競い合ったクリーブランド・キャバリアーズは、昨夏レブロン・ジェームズがレイカーズへ移籍したこともあり、イースタン・カンファレンス下位に低迷。今年はミルウォーキー・バックスとトロント・ラプターズによるシリーズ勝者が対戦相手となる。

 第3戦を終えてバックスが2勝1敗とリードしているものの、ラプターズが2勝2敗に持ち込むことができれば、シリーズが長引く可能性は十分ある。ウォリアーズとしては、頂上決戦に向けて休息しつつ、入念に準備したいところだ。

トンプソン(右)はリラード(中央)へのタフなディフェンスで勝利に大きく貢献[写真]=Getty Images


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