「ガードがたくさんいいるので、その中でもシュート確率や一つ一つの細かいところで、少しでもレベルを上げられたらいいなと思います」

 約2か月ぶりとなった3x3女子日本代表の合宿で、並々ならぬ思いで意気込むのが山本麻衣だ(トヨタ自動車アンテロープス)。

 昨年は「FIBA 3×3 U23 ワールドカップ2019」にて優勝。5人制を含め、男女日本代表のすべてのカテゴリ―で初の世界大会優勝という快挙を達成すると、個人でも同大会ではMVPを獲得。他にも参加した大会で好成績を残すなど、3x3のステージでしっかりと実力を証明した。

 山本は、自らも「ロングツーが武器」と言うように、5人制でいう3ポイントシュートの位置、1点ではなく2点がカウントされる長距離のシュートを得意とする。

 現在はトヨタ自動車の一員として5人制を主戦場として戦っているが、1月15日〜17日の6次合宿が近付いてからはさらなるシュート力向上のために「練習前は普通のボールでシューティング、練習後は3x3のボールでシューティングしていました」と言う。

 3x3のボールは5人制と同じ6号サイズで重さは7号という特長があるものの、「だからといって5人制で確率が悪くなったということはなく、逆に楽に打てるようになった分、確率は良くなりました。今後もシュート練習は同じように続けられるかなと思っています」と山本。そのシュートに関しては、トヨタ自動車のアシスタントコーチであり、3x3女子日本代表のアソシエイトコーチでもある大神雄子からのアドバイスを受け、昨年よりそれまでから少しスタンスを広くしたシュートに取り組んできた。

「スタンスが広い方がバランスも取りやすく、シュートも安定するから着地の時に意識した方がいいと言われて。今は意識しなくてもそれができていると思います」(山本)

 合宿初日となった1月15日の公開練習でも小気味よくロングシュートを決めていただけでなく、ドライブからフェイクなどでも得点。「スペースが広い分、中に切れ込んだ後に慌てなくてもシュートは打てるというアドバイスをいただいた」と、ここでも大神からの助言をしっかりとプレーにつなげたようだ。

 1月12日には成人式に参加。皇后杯で11日の準決勝に敗れたことで急遽参加が可能となったため、複雑な心境ではあったようだが、2つ上の姉が着た着物に髪のセットなど、「前日に参加することが決まってからいろいろな手配をしてくれて、改めて家族の支えを感じました」と言う。
 
 成人式の会場では友達からの激励の言葉も受けた山本。「そういった応援してくれる人の思いをしっかりと受け止めて頑張りたいなと思いました」と気持ちを新たにした。

 20歳で迎える2020年。最後に、今年に向けての誓いを力強く、頼もしく語ってくれた。

「まずはオリンピックを出ることを目標に。今、チャンスが目の前にあるので、それをしっかりものにして、オリンピックでメダルを取りたいです」

文=田島早苗