1月28日、男子日本代表のフリオ・ラマスヘッドコーチが都内で記者会見を実施した。

「アケマシテオメテトウゴザイマス」

 2020年に入り、初めて報道陣の前に立ったラマスHCは日本語で挨拶をすると、その後は一つひとつの質問に対し丁寧に答えてくれた。

 今年は何と言っても『東京2020オリンピック』という大イベントを控えているが、男子日本代表は2月21日から「FIBA アジアカップ 2021 予選」を戦う。この大会は2021年に開催される「FIBA アジアカップ2021」(開催地等、詳細未定)への出場権がかかるだけでなく、事実上、2024年に開催される「パリオリンピック」にもつながる重要な大会だ。

 指揮官は「我々もオリンピックまでに親善試合などをこなし、しっかりと準備していきたい」と前置きしつつ、「私の中ではオリンピックよりも目の前にあるアジアカップの予選に集中している」とコメントした。

 21日にホーム中国を迎える一戦、24日に敵地で行われるアジア杯予選のWindow1のメンバー選考については、「ワールドカップの時とちょっと変わっている」とラマスHC。すでに来月からスタートさせる合宿メンバー20名は「JBA(日本バスケットボール協会)に提出してある」と述べ、会見内ではすべてBリーグ所属の選手から選んでいることも明かした。

 中でも今回の選手選考で注目されるのは、帰化選手枠の部分だろう。昨年の「FIBAバスケットボールワールドカップ2019」以降、Bリーグではライアン・ロシター(宇都宮ブレックス)、ギャビン・エドワーズ(千葉ジェッツ)らが帰化している。

 しかし、この点に関して指揮官は「JBAが発表するまで待ってほしい」と明言を避けた。「選択肢が増えることは良いこと。帰化選手だけではないが、高い基準の中で競争し合うことは、いい影響しかないと思っている」

「選手たちは常に競争してもらいたい。そうすることで我々が新しい光るものを見つけられるかもしれない。去年で言えば安藤誓哉(A東京)と安藤周人(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)がそれを勝ち取りました。代表は結果を出し続ければ自分の居場所を勝ち取れる場所ですので、それは彼ら次第ですね」

 間近に迫るアジア杯予選は、親善試合ではなく真剣勝負の場だ。指揮官も真剣な眼差しでこう話す。

「私たちは常に成長することを考えている。この大会ももちろん結果を求めて、いいゲームをしたい。『勝ってアジアカップに出場する』。それを第一に考えています」」

 日本代表チーム全体については「我々の一番の課題は『ディフェンス』です」と課題を挙げ、「世界と戦うためにはディフェンスの改善は必須になるので、いい準備をして臨みたいです」と意気込んだ。

 昨年は“歴代最強”と評されながらも、ワールドカップではアクシデントもあり5戦全敗で終えた男子日本代表。オリンピックイヤーの2020年は、どんな成長を見せてくれるのか。まずは、アジア杯予選Window1の候補メンバー発表を楽しみに待ちたい。

文=小沼克年