◆「俺が入ることで、若手たちがどうなっていくのか見るのが待ちきれないね」

 2018年12月下旬に左かかとにある踵骨棘(しょうこっきょく)の修復手術を受けたことで、ワシントン・ウィザーズの司令塔ジョン・ウォールは戦線離脱。昨年2月には左足アキレス腱を部分断裂していたことが発覚し、今季全休を余儀なくされた。

 約1年半もNBAの試合に出場できていないウォールだが、ワークアウトではキレのある動きを見せており、リーグ有数の司令塔として来季の完全復活が期待されている。

 そんなウォールが、5月1日(現地時間4月30日)にYouTubeへ公開された人気ポッドキャスト“ALL THE SMOKE”にゲストとして出演。マット・バーンズ(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)、スティーブン・ジャクソン(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)とのトークを楽しんでいた。

 今季はスコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)の非公式アシスタントコーチとして試合中はベンチからチームを見守っているウォールは「俺はチームメートたちのプレーを見ているよ。来シーズン、俺が戻ってくる時のために、若手たちについてノートに書いているんだ」と話すと、自身についてこう発言していた。

「俺が入ることによって、彼らがどうなっていくのか見るのが待ちきれないね。そして俺はこれまでよりも優れた状態になるだろうね。(相手からすれば)最も恐ろしいのはそこだろう。これまででベストなジョン・ウォールを目にすることになるからね」。

 ウォールを欠いたウィザーズは、ブラッドリー・ビールがリーグ2位の平均30.5得点を挙げるも、イースタン・カンファレンス9位の24勝40敗。今後シーズンが再開されるかは未定ながら、2シーズン連続でプレーオフ進出を逃す可能性が高い。

 だが今季主力を務めたトーマス・ブライアントと八村塁は22歳、イザック・ボンガは20歳と若く、ウォールとプレーすることで大きく成績を伸ばす可能性を秘めていると言っていいだろう。

 ビールとの不仲を報じられることもあるが、「(俺たちの不仲を報じる)連中は『そうだな。彼らは互いのことを好きじゃないんだ。あの2人は互いに落ち目なのさ』と言う。だがビールなしのウォール、ウォールなしのビールだなんてありえないね。俺たちは互いに向上し合ってる。俺たちはコート上で、必要な要素を持ち込み合い、互いの仕事をイージーにしているのさ」とウォール。

 キャリア平均19.0得点に現役2位の9.2アシストを誇る司令塔が万全の状態で復帰できれば、ウィザーズがプレーオフ出場争いへ参戦することは十分可能だろう。覇権争いへ加わるためには「役割を着実に遂行するベテランを手に入れなければならない」とウォールは言うが、来季のウィザーズが現有戦力でどこまで浮上できるのかは非常に興味深い。