◆「彼はNBA入りするまで、海外でプレーしてきた。キャリアを通して、彼は成熟した選手たちとプレーしてきたんだ」とヤングが指摘

 2018年のドラフト当日。1巡目全体3位でアトランタ・ホークスから指名されたルカ・ドンチッチは、5位指名のトレイ・ヤングと19年のドラフト1巡目指名権(キャメロン・レディッシュ)とのトレードでダラス・マーベリックスへと移籍した。

 昨季のオールルーキーファーストチームは、ドラフト上位5選手が選ばれるという1984年以来の珍事。1位のディアンドレ・エイトン(フェニックス・サンズ)、2位のマービン・バグリー3世(サクラメント・キングス)、4位のジャレン・ジャクソンJr.(メンフィス・グリズリーズ)も新人ビッグマンとして見事な活躍をしたのだが、満票で選ばれたドンチッチとヤングは別格だった。

 新人王に輝いたドンチッチは平均21.2得点7.8リバウンド6.0アシスト1.1スティール、次点となったヤングも平均19.1得点3.7リバウンド8.1アシストをマーク。そして今季はドンチッチが平均28.7得点9.3リバウンド8.7アシスト1.1スティール、ヤングは平均29.6得点4.2リバウンド9.3アシスト1.1スティールをたたき出し、両選手そろって2年目にしてオールスター本戦にスターター枠で初選出。

 両選手はいずれも21歳なのだが、ヤングは5月5日(現地時間4日)にYouTubeへ公開された『ALL THE SMOKE』へ出演した際、ドンチッチを“超スマートな選手”と評した。

「彼はNBA入りするまで、海外でプレーしてきた。バスケットボールキャリアを通して、彼は成熟した選手たちとプレーしてきたんだ。その経験が(NBAで)支配する準備になったんだと思うね。彼はあの若さでNBAにすぐさまインパクトをもたらしたんだ」。

 ヤングが指摘したように、ドンチッチは2014−15シーズンからレアル・マドリード(スペイン)でプレーしており、17−18シーズンにはユーロリーグを制し、史上最年少(19歳)でファイナル4のMVPを獲得し、満を持してNBA入り。

 まるでベテランのような落ち着きを見せるドンチッチは、身体能力を前面に押し出したプレーではなく、ユーロリーグで磨かれたゲーム勘と高度なスキルを存分に発揮し、リーグきっての人気選手となった。

 だがヤングも負けてはいない。ドンチッチと同等、あるいはそれ以上のディープスリーに加え、持ち味のフローターやレイアップで得点を量産。ビハインドザバックからレッグスルーに切り替えるムーブやマッチアップ相手に身体を巻き込んで繰り出すラップアラウンドパスでも見せ場を作っており、今季は平均得点で4位、アシストでは2位と、リーグ屈指の成績を残している。

 ドラフト当日にトレードされた選手同士として、ドンチッチとヤングは今後も切磋琢磨し、リーグをけん引していく存在になることができるか、注目していきたい。