◆「塁にとってはリーダーになる機会だ。彼は自分自身に対する期待値が高い。私もすごく期待しているよ」と指揮官も期待を寄せる

 7月20日(現地時間19日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズの八村塁がメディアからの質問に応じ、現状について明かした。

 第二幕が行われる開催地で全体練習がスタートしてから1週間半が経過し、八村は「チームとしても、最初と比べてだんだんと慣れてきて、今日も5対5でいい戦いができたと思います。僕ら若いチームはどんどん積極的にやっていくことで、ケミストリーも生まれてくると思うので、これからも5対5とかで試合に向けて調整していきたいなと思います」とコメント。

 スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)はこの日行われた5対5で八村が見せたコースト・トゥ・コーストからのボースハンドダンクを「すばらしいプレーだった。今シーズン、見たことがないプレーだったよ」と絶賛。

 これには八村も「チームとしても、コーチとしても、僕にもっとそういうプレーをしてほしいと。リバウンドを取ってそのまま速攻で攻めていくことをチームがすごく望んでるので、意識してやりました」と率先してファストブレイクからダンクをたたき込んでいた。

 ウィザーズは今後、シーディングゲーム(順位決定戦)を前に3試合のスクリメージ(練習試合)が組まれているのだが、その対戦相手は優勝候補ばかり。

 23日にデンバー・ナゲッツ、26日にはロサンゼルス・クリッパーズ、28日にはロサンゼルス・レイカーズという、ウェスタン・カンファレンスの勝率トップ3チームと戦うこととなる。

「すごく楽しみですね。この4、5か月間、試合がずっとできなかったので、やっと戻れるなと楽しみに思ってますし、NBAもこういう大変な状況の中で、バスケットができることに感謝したいなと思います」と八村は言う。

 もっとも、ウィザーズはナゲッツ戦では1勝1敗ながら、クリッパーズとレイカーズには計3戦全敗。いずれも16点差以上の大敗を喫しているため、特にLA2チームとの試合に気合を入れていた。

「シーズン中盤でレイカーズ、クリッパーズと連戦で戦ったんですけど、その時にボコボコにされた記憶があるので。点数だけではなく、試合の中身的にもすごく情けない試合をしたなぁと覚えてるので。チームは若いんですけど、僕らも挑戦者としてどんどん積極的にできたらなと思います」。

 ウィザーズはジョン・ウォール、ブラッドリー・ビール、DBことダービス・ベルターンスが第二幕への出場を辞退。ロースターにはキャリア12年目のイアン・マヒンミ、10年目のイシュ・スミスといったベテランがいるものの、指揮官は八村に大きな期待を寄せている。

「塁にとって、チームの中心になる大きなチャンスだ。ただ、中心になると言っても得点やリバウンドに限らない。リーダーとして、チームの中心になるということ。もっと声を出していく必要がある。それは彼に限らず、どのルーキーも苦戦すること。リーグに入ったばかりなのに、声を出してチームを引っ張ることは簡単じゃない。だから今回はすごくユニークな状況だね。我々は若手中心のチーム。4か月間の中断があった。ベテランは数人いるが、ブラッド、DB、ジョンはいない。ジョンは中断前に離脱していたが、常に選手たちへアドバイスしていたんだ。だから(第二幕では)塁にとってはステップアップしてリーダーになる機会だ。彼は自分自身に対する期待値が高い。私もすごく期待しているよ」。

 ウィザーズは第二幕で八村やトーマス・ブライアント、トロイ・ブラウンJr.というフロントコート陣と、スミスやシャバズ・ネイピアーといったガード陣が主力を務めていくことが予想されている。

 その中で、八村がチームの中心となって大暴れする可能性は、十分あるのではないだろうか。