◆無観客試合について「少し感覚は違ったんですけど、大変な時期にバスケができることをすごくありがたく思います」と感謝

 7月23日(現地時間22日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズは、バブルと称される開催地(フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート)の中にあるHPフィールドハウスで、デンバー・ナゲッツとのスクリメージ(練習試合)初戦に臨んだ。

 ウィザーズのスターターはシャバズ・ネイピアー、イサック・ボンガ、トロイ・ブラウンJr.、八村塁、トーマス・ブライアントの5人。

 一方のナゲッツは、ジャマール・マレーにギャリー・ハリス、ウィル・バートンといったバックコート陣が欠場。ニコラ・ヨキッチ(213センチ)、ジェレミー・グラント(203センチ)、ボル・ボル(218センチ/2ウェイ契約)、ポール・ミルサップ(201センチ)、メイソン・プラムリー(211センチ)という超大型ラインナップで臨んだ。

「(相手の)ラインナップがすごい大きかったので、僕らも最初ウォームアップを始めた時に『相手のガード陣はどこに行ったんだ?』って言うくらい、ガード陣がいなかったので。その中で僕らも試合前にボックスアウトをして、しっかりリバウンドを取りにいくことを意識してやって。最初の出だしはあまり取れなかったんですけど、中盤はよくできたなぁと。これから僕らも対戦する相手が大きいチームが多くなると思うので、リバウンドがカギになるんじゃないかなと思います」。

 試合後に八村がそう振り返ったように、この日ナゲッツの先発ポイントガードを務めたのは万能型センターのヨキッチ。フロントコートにボールを運びながら、矢のようなパスをリング下のボルに通してイージーショットを演出するなど、異様な高さを誇る布陣で戦った。

 八村は得意のプルアップジャンパーで先取点を挙げると、その後もターンアラウンドジャンパーや3ポイント、ボンガのドライブとの合わせでレイアップを決めるなどいずれもチームトップの18得点9リバウンドをマーク。

 だがローポストでボールを持つとヨキッチとプラムリー、あるいはボルに囲まれてスペースを奪われ、ペイントエリアで放ったジャンパーが7フィート9インチ(約236.2センチ)のウイングスパンを持つボルにあっさりブロックされて「この距離でブロックされるの?」という表情を浮かべるシーンも。

 ただ、試合こそ82−89で敗れたものの、約4カ月ぶりの試合としては十分合格点を与えられるパフォーマンスだったと言っていい。

 試合後、八村は「少し雰囲気とかは違ったんですけど、久しぶりにコートに戻れてすごいうれしかったなぁ、とまず思いました」と振り返り、無観客試合についても「今まであまり、こういうハイレベルな試合でしたことがないので、少し感覚は違ったんですけど、大変な時期にバスケができることをすごくありがたく思います」と感謝を口にしていた。

 約26分というプレータイムでチーム最多の14本のショットを放った22歳は「コーチからも『積極的に行け』と言われてました。DB(ダービス・ベルターンス),ブラッド(ビール)、ジョン(ウォール)がいないので、『僕がやらなければいけない』という責任を持ってやりました」と頼もしい言葉を残した。

 ウィザーズのスクリメージ2戦目は、26日に行われるロサンゼルス・クリッパーズ戦。初戦は各クォーター10分間の計40分となったが、2戦目からは通常のレギュレーション(12分×4クォーター)に戻る。

「NBAの優勝を狙っているチームなので、僕ら若いチームがどれだけ積極的にできるか、というところが鍵になっていくと思うので、楽しみな一戦です」と八村は意気込む。スタミナについては「全然、大丈夫ですね」と話しており、コンディション良好のままクリッパーズ戦に臨むことができそうだ。